小池にも石丸にもつけずに都知事選「蚊帳の外」の東京維新…これは内部崩壊への予兆か!?
都知事選に「静観」で存在感のない維新
17日間に及ぶ東京都知事選が終盤戦に入る中、蚊帳の外にいるのが日本維新の会だ。 東京維新の会で幹事長を務める音喜多駿政調会長は5月28日の記者会見で「何もせずに完全に自主投票にして寝ていていいのか、というのもあるので、都政の4年間を少しでも前に進めるためのベターな選択肢を取るという可能性は否定しない」と語った。 【写真】小室圭の「髪型」チェンジ…! サラサラ、ポニテ、リーマン風、そして…! 独自候補擁立を目指しつつ、それができなければ候補者の誰かを支援する可能性に言及していたのだ。だが、結果的には「知名度も実績もある方々に割って入って戦うのは非常に厳しい」(藤田幹事長)として「静観」を決めた。 6月17日に行われた東京維新の会の緊急全体会議。代表を務める柳ヶ瀬裕文総務会長はこう説明した。 「詳細は語りませんが、調査を行ったところ、維新候補は小池知事の10分の1しか取れなかった。藤田幹事長と相談し、候補者擁立はデメリットの方が大きいと判断した。そこで、各陣営と接触したが、維新の理念と合致するところはなかったので静観することにした。石丸候補は東京を弱体化する政策を掲げているので維新とは合わない」 しかし、石丸伸二氏の選対事務局長を務めるのは東京維新の会を支えてきた元国会議員秘書の藤川晋之助氏である。普通に考えれば石丸支援でまとまるのが手堅い選択だったはずだ。そこで、告示日に藤川氏に話を聞いた。 「維新から接触はあったが、うちはあくまで政党の推薦は受けないという立場。それでも応援の仕方はあるんだからうちに乗っかって応援すれば良かったのに、維新はバカだなと思いますよ」 だが、音喜多氏の本命は石丸ではなかったという。ある維新関係者は語る。 「実は音喜多さんは小池知事の支援をして恩を売ろうとしたそうなんです。しかし、水面下で関係者を通じて知事にその旨を伝えたところ全く相手にされなかったそうです。そもそも小池知事は『音喜多』という名前を聞くのも嫌悪するほど。維新に確たる票があるわけでもないので当然のことですが」