大阪に「幸村ねぶた」登場 縁の神社で幸運招く
大阪に「幸村ねぶた」登場 縁の神社で幸運招く 撮影:岡村雅之 編集:柳曽文隆 THEPAGE大阪
大坂冬の陣で真田幸村が真田丸を築いて戦った真田山地域の氏神である大阪市天王寺区の三光神社で、幸村の「ねぶた像」がお披露目され人気を呼んでいる。日没から午後8時まで毎日点灯されている。 【拡大写真付き】大阪・真田幸村の最期の地で慰霊祭 悲運の名将しのぶ
大坂の陣を戦う幸村の力感あふれる造形美
奉納されたねぶたの作品名は「真田幸村 大坂の陣」。横幅2.4メートル、高さ1.4メートル、奥行き1.2メートル。大坂の陣で戦う幸村が力感あふれる造型で描かれている。商都大阪らしく天王寺区の看板製作会社が、商店などの大きな提灯型看板を製作する技術を生かしてデザイン。雨風に耐えられるよう耐水加工を施し、耐久性を高めた。 地元有志が温めていたねぶた奉納構想に共感した商工中金船場支店が、資金援助を名乗り出て実現。支店関係者は「幸村ツアーで大阪を訪れる観光客が増えている。まちがにぎわうことで大阪経済の活性化につながれば」と、幸村ねぶたの波及効果に期待を寄せていた。
参拝者に「幸多かれ」と幸運を招く
正面からは見えにくいが、幸村の陣羽織の背中に、幸村の「幸」のひと文字が記されている。参拝者に「幸多かれ」と幸運を招く。 熱心にお参りしていた府内在住の女性会社員に、幸村の魅力を聞くと「頭の回転がいい。勝ち運が強いし、家族を大切にする」と、三拍子揃った理想的リーダーとのこと。同僚の女性も「幸村はできる男で、頼もしい限り。社内には? いませんねえ」と笑いながら話した。 6日には、真田まつりの一環として、大坂城へつながっていると伝わる「真田の抜け穴跡」を一般公開。見学希望者が相次ぎ、一時は100メートルほどの列ができるほどで、幸村人気の高さを物語っていた。真田の赤備えの甲冑武士や忍者たちが出現して、記念撮影に応じるなど、境内は幸村一色に染まった。 幸村ねぶたは、大晦日から元日にかけては、終日点灯し続けるという。 (文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)