賛否両論 映画『渇き。』の評価が真っ二つ
第3回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した深町秋生の小説「果てしなき渇き」を映画化した『渇き。』。『告白』の中島哲也監督がメガホンをとり、主役に役所広司、鍵を握る娘役に新人の小松菜奈、オダギリジョー、妻夫木聡、中谷美紀らが脇を固め、強烈な作品に仕上がった作品だ。6月27日に公開されたが、その作品への評価は真っ二つに分かれ、ネット上では、賛否さまざまな意見が飛び交っている。 今回の作品は、公開初日から8日間、学生は1000円で鑑賞できるキャンペーンを実施しているが、「学生1000円キャンペーンまでして、学生に観てもらおうとする製作者サイドは理解できません」(Yahoo!映画レビュー)と、否定的な意見。大手映画サイト『映画.com』のレビューでも同様の意見が多数見受けられた。他にも「最低」、「ひどい」など、厳しい評価が載せられている。 Twitter上でも“クレーム”に近いコメントが相次ぐ。「はっきり言ってクソみたいな映画。人間の狂気の中の愛を描く原作が監督の悪趣味で曲げられてる。インパクト重視のあまり常人の感覚では楽しめない映画になってる」、「渇き。まじでヤバすぎた。 今まで見た映画で一番最悪だよさ。 気持ち悪い、、見たくなかった。 自分の脳から消し去りたい」など。 一方で、5つ星の高い評価をつけたレビューも少なくない。「2時間衝撃を受けっぱなし。心を持っていかれたり、揺さぶられたりし続け。だから、観終わると、ぐったりします」(Yahoo!映画レビュー)、「中島監督はやはり期待を裏切りません。映像美、音楽のセンス、スピード感。人間のグロさ、役者さん達の演技。素晴らしかったです。飽きさせないし目が離せません」(映画.comレビュー)と、絶賛する声も多数寄せられている。 一貫している評価としては「メチャクチャ」、「ぶっ飛んでいる」、「グロい」など、決してポジティブなワードではないが、その常軌を逸した作品作りが、さまざまな意見を呼び、議論になっているようだ。