「大阪ただいまー」矢井田瞳が語る故郷への思い 4日は阪神戦で国歌独唱も
最近すごく思うこと「豊中で育った心があるからこそ今の活動がある」
昨年10月には、豊中市の「市制施行80周年記念式典」に出演。小・中・高校生のダンスチームとともに、ヒット曲「My Sweet Darlin’」を披露したほか、同市から依頼を受け、小学生が書いた作文を読んで歌詞を書いたという曲「その先へ」を熱唱した。 「なんかもう、子供たちの声がピュアで声も違うし、子供たちの未来がすごくまぶしいと思いました。今からなんでもできるんやと、なんでもチャレンジしいやと思いましたね」 デビューの時は「いざ東京へ行くぞ」という思いから、大阪や豊中を振り返るヒマもなく、前ばかりを突っ走っていた。 しかし、最近すごく思うのは、やっぱり豊中で育った心があるからこそ、今の活動があると思うと、振り返ることができるのは幸せ」と語る。そして、故郷での式典だったため、心が温まり、思い出に残るものとなった。
4日に阪神ホーム開幕戦で国歌独唱とファーストピッチセレモニー
そんな大阪への思いからか、4日には注目のイベントに出ることが決まった。それは、プロ野球・阪神タイガースのホーム開幕戦(京セラドーム大阪)で、国歌独唱とファーストピッチセレモニーを行うことだ。「すごいうれしいという気持ちと、そんなことできるかな?というドキドキと緊張で手汗をかいてます」と苦笑する。 これまで、ライブですごくビッグなアーティストと共演したり、大きな会場で歌うなど数々の経験を積んできたヤイコだが「スタジアムで歌ってファーストピッチ」ということは初めての仕事。初めてが重なるが「いろいろ初めてづくしなんで、今はこれをやるべきやなと受け止めました。何事もいっぺんに挑戦しよう」とかなり前向きだ。 さらに、今回の依頼を受け、野球のボールをさわったのは小学生以来だという。「何十年ぶりやねんという感じで、これは練習しないといけないと。なるべく遠くに飛ぶように、タオルの端っこくくっておもりつけてシャドーピッチングしてます」と笑顔をみせた。
大阪では『ただいまー』と本当に自然に出ちゃいます
3月26日には全国ツアー「弾き語りTOUR 16/17 ヤイダヒトリ」が大阪で千秋楽を迎えた。全16公演を無事に終えたが「まったく一人きりでライブが進行していくんで、これだけやって、これを発表すればこうなる、みたいな基準がなくて。きてくれたお客さんの雰囲気や会場によっても変わるし。なので、毎回が新鮮で楽しかったですけどね。ファンのみなさんとの距離感も違うし」と振り返った。 先述の大阪公演(サンケイホールブリーゼ)も、超満員の観客で埋め尽くされており、ヤイコが登場すると、どこからともなく「ヤイコおかえりー」という歓声が聞かれ、ヤイコも「大阪ただいまー」と元気に返し、ギター1本で熱唱を繰り広げた。 「大阪では『ただいまー』と本当に自然に出ちゃいますね。大阪はホッとする場所でもあり、なにかあったらすぐにつっこまれる場所でもあり(笑)。やっぱり生まれ育った、特別な場所ですね」とうれしそうに語る。 その千秋楽公演で、自身の誕生日でもある7月28日(ナニワ)の日に「夏の元気祭り2017」をなんばHatchで開催することが決まったと報告すると、会場中からは拍手と歓声が沸き起こった。 「Hatchもステージとお客さんとの距離感が近いんで楽しみです」。夏の元気祭りに向け、ヤイコは元気に突っ走り、ステージで多くの人を元気づけてくれることだろう。