毎日30分ずつ仕事しよう! 激務の会社員が8年かけて見つけた「残業ゼロ」を実現する仕事術
忙しい毎日で、会社と家の往復ばかり。もう少しインプットしたいけど、スマホを見るとついSNSやゲームでダラダラ時間を溶かしてしまう……。 [ポッドキャスト]激務の会社員が8年かけて見つけた「残業ゼロ」を実現する仕事術 ビジネスパーソンのみなさんが「定時までに帰れること」をサポートすべく、業務効率化やキャリアアップに役立つ新刊ビジネス書の著者をお招きして、今日からお仕事にちょっと役立つノウハウやTipsをインタビュー。ポッドキャスト番組「定時までに帰れるラジオ」(https://open.spotify.com/episode/6WrV6HIZZltgd36MVq0idf)の一部をダイジェスト版でお送りします。
---------- 滝川 徹(たきがわ・とおる) 現役会社員であり、時短コンサルタント。1982年東京生まれ。大手金融機関に勤務するなか、長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に自身が所属する組織の残業を削減した取り組みが全国で表彰される。自身も2016年に「残業ゼロ」を達成し、以降毎日定時に退社する生活を続けている。 時間管理をテーマにした講演やセミナー活動、SNSや動画配信なども精力的におこない、著書も多数。 ----------
30分に小分けすると「着手」ができる
野上:今回は、「細分化して片付ける30分仕事術 ──あえての時間しばりが最高の結果をもたらす」の著者、滝川徹さんをゲストにお迎えしました。 滝川さんは時短コンサルタントとして執筆や講演活動をされているんですが、実は大手金融機関の現役会社員でもあります。 「定時までに帰れるラジオ」が始まって以来かもしれませんけれども、本当に「定時に帰っている張本人」ということです(笑)。 今回取り上げる本はタスク管理に関する1冊。滝川さん、この本を通して伝えたかったことを一言でお伝えいただけますでしょうか。 滝川:「1日に1つの仕事にあえて30分しかやらない」。これが伝えたい1つのメッセージですね。 例えば3時間かかるような仕事があったとしますね。 そういった仕事は、一般的に「3時間の仕事を(一気に)片付けちゃおう!」って取り組んでる人が多いんじゃないかと私は思ってるんですけども、そこをあえて1日30分ずつ、 毎日ちょこちょこやるっていう。 野上:小分けにしてやっていくということなんですね。 滝川:1つのメリットは、取り組みやすくなること。僕自身、新人の時にそうでしたけど、3時間の仕事に「今からやるぞ!」って思うと、なかなか取り組めないんですよ。「明日でいいや」みたいな。あるいは、先に別の仕事に手を付けてしまう。 野上:やりやすい仕事に手をつけて、なんとなく仕事した感は出るけども、もともとの3時間のビッグタスクには腰が重くて取り込めないと。 滝川:そうです。「先送り」って言い方を私はしてるんですけども、結局それやらなきゃって今日決めてるはずなのに、別の仕事をやっちゃう。そうすると取り組めなくて、結局残業して終わらせなきゃってなるわけですよね。 この仕事術の1番好きなところは、まず着手ができることです。 もう1つは「ただ時間をかければいい」というコンセプト。「30分でここまでやるぞ」って思うと力入っちゃいますけども、30分、ただ時間をかければいいんです。そう思えば誰でも着手できますよね?変な話、仕事の書類を30分机の前に広げて、30分ボーっとしててもいい。 でも、目の前にやることがあるのにぼんやりしてるだけって人間難しいんですよ(笑)。で、やり始めたらなんだかんだ作業は進む、という。 野上:なるほど。逆に手をつけてしまうと、30分で仕事を切るというのができなくなりそうです。 滝川:それでもあえて30分で区切ることで、仕事の生産性が上がりますっていうのがこの本のコンセプトになります。 野上:よほどのアスリートだったら30分のルーティンワークみたいなことをやってる人いるかもしれないですけど……。職場ではやっている人を見たことないというか、ある意味常識破りというか。同じことをしてる方っていらっしゃいます? 滝川:いないですね、やっぱり。