料理研究家・植松良枝さんに平野紗季子さんが旬の野菜料理を学ぶ!やさいの時間・連載「野菜ごはん修業中」より
収穫した野菜は余計なことをしすぎず、まずそのままの味を楽しんでほしい! という料理研究家・植松良枝さんに、家庭料理の幅を広げたいフードエッセイスト・平野紗季子さんが、とれたて野菜をおいしくいただく極上アイデアレシピを教わります。第3回は、ナスとピーマン。『やさいの時間』8・9月号掲載の「旬を食べたい! 野菜ごはん修業中」より、一部抜粋してお届けします。
旬の野菜をおいしくいただく、極上アイデアレシピ
今や一年中、手軽に入手できるナスとピーマンですが、「旬でとれたての味は濃厚で格別! 飽きるほど堪能してほしい」と語る植松さん。手間をかけずにその味を最大限に生かしたレシピを、平野さんと一緒に覚えていきましょう。 ナスは、平野さんが"ナスぎゅう♡"と愛情を込めて呼ぶ「ナスと牛肉のしぐれ煮」と、冷やす時間がごちそうに導いてくれる「ナスのお刺身」。どちらも火の前で調理する時間を極力短くした、夏に助かるおかずです。 ピーマンは、バリバリ、シャキシャキとした食感を楽しむレシピを2種。イタリアのソーセージ「サルシッチャ」は、キンキンに冷やした半割りのピーマンにのせていただきます。「バターしょうゆ炒め」は、同じく旬のイカと合わせて。ピーマンを炒める時間はほんの30秒ほど。ほぼ生! な状態でとれたての新鮮さを楽しみましょう。 それぞれのレシピは8・9月号で紹介しています。
平野さんが"ナスぎゅう♡"と呼ぶ「ナスと牛肉のしぐれ煮」。ナス→長ネギ→ショウガ→牛肉の順に2回、鍋に広げ、重ねるのがポイント。すべて薄切りなので互いのうまみがしみ込みやすく、食感も柔らかく仕上がる。作り方は8・9月号に掲載。
植松さんと平野さんのアフタートークより
平野さん:"ナスぎゅう"はあっという間に私の定番になりました。おいしかったけど1回しか作れなかったなっていうレシピもあるけれど、これはもう何回も繰り返し作っています! 植松さん:一度にたくさん作って、冷蔵庫に入れておいても3~4日間は味が変わらないから、保存食にピッタリよね。 平野さん:ご飯が進む系! ナスのお刺身も後から出てくる甘みがすごい。たくさん食べられちゃう。 植松さん:朝、冷蔵庫に入れておけば、晩ご飯には切るだけでいいのに「冷たい蒸しナスあるよ~」って自慢げに言える! 平野さん:ピーマンもふだん食べているものとは食感が違いすぎました! ピーマンそのもののポテンシャルを最大限生かす切り方だったり、氷水の使い方だったり、良枝さんの料理の神髄を見た! って感じでしたよ。 植松さん:ピーマンはもっともっと紹介したいレシピがあったけれど、今回は"ほぼ生"でいただくものに絞りました。食感生かしで。ビールによく合うので夏の時期にぜひ。バーベキューにもおすすめですよ~。 植松良枝(うえまつ・よしえ) 料理研究家。食材の「旬」を大切にし、野菜の"いちばんおいしい"を伝える季節感あふれる料理が人気。家庭菜園がライフワーク。著書に『一度は使ってみたい野菜で、何度でもつくりたいレシピ』(プレジデント社)など多数。 植松良枝 yoshie uematsu(@uematsuyoshie)・Instagram 平野紗季子(ひらの・さきこ) フードエッセイスト・フードディレクター。食を通して、人や土地の魅力までも語る独特の視点と文章表現が人気。菓子ブランドの代表も務める。著書に『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)など多数。 Sakiko Hirano 平野紗季子(@sakikohirano)・Instagram ●『やさいの時間』2024年8・9月号「旬を食べたい!野菜ごはん修業中 第3回 ナス&ピーマン」より