追い山笠、熱狂の疾駆 夜明けの博多、歓声包む
福岡伝統の夏祭り「博多祇園山笠」は15日早朝、男たちが約1トンの山車を担ぎ豪快に街を駆け回る「追い山笠」でフィナーレを迎えた。新型コロナウイルスによる観客数の制限などを撤廃した通常開催は4年ぶり。夜明けの博多の街は、熱気と歓声に包まれた。 追い山笠は各町でつくる七つの「流」が「舁き山笠」と呼ばれる山車を担いで約5キロのコースを走り抜き、タイムを競う。 午前4時59分、スタート地点の櫛田神社では一番山笠の「土居流」が大太鼓の合図とともに走り込み、境内に立てられた旗の周りをぐるりと回る「櫛田入り」を披露。「博多祝い唄」を桟敷席の観客とともに合唱した。