行方不明の子どもを保護 長崎・大村の高校生3人に感謝状 「困っている人に声を」
長崎県大村市内で行方不明だった子どもを保護したとして大村署は21日、県立諫早高2年の富永瞳さん(16)、浦山紗瑛子さん(16)、澁谷紗世さん(16)に感謝状を贈った。 3人は大村市在住。同署などによると、3人は9月24日、同市本町の複合施設で勉強中、迷子になっている小学生女児(9)を見つけた。女児はJR大村駅で保護者と待ち合わせするはずだったが行方が分からなくなり、保護者や知人らが探していた。3人は施設の管理者に伝えるとともに、警察に引き継ぐまで女児と一緒にいた。 女児は数時間独りぼっちで過ごし、泣いていた。3人は勉強を中断して優しく話しかけ、一緒にお菓子を食べるなどして安心させたという。「こうした経験は初めてだったが良かった」「保護者に感謝されうれしかった」「困っている人に進んで声をかけたい」などと語った。 同署の野村政和生活安全課長が同校の全校集会を訪ね、感謝状を手渡した。野村課長は「場合によっては誘拐などの凶悪犯罪につながるが、未然に防止ができて素晴らしかった」などとたたえた。