日本ハム・清宮 気持ちは常に「ルーキーズ」 侍の悔しさを糧に視線は再び台湾へ
24日に閉幕した国際大会「プレミア12」は、決勝で台湾に敗れた侍ジャパンにとっても、日本ハム・清宮幸太郎にとっても悔しい結果に終わった。開幕から2試合はスタメン起用されたが、2戦目だった15日の韓国戦で代打・佐野を送られ、翌日の台湾戦から控えに回った。決勝では出番がなかった。 台湾から帰国した東京ドームのスーパーラウンド中に「最近(打球を)引っ張れないのが問題なんです。いい時は引っ張れた」と語っていた。自身で打撃の分析はできていても大会中に完全修正はできず、課題は来季に持ち越すこととなった。 台湾では昨季まで日本ハムに在籍した王柏融(ワン・ボーロン)と食事に行き「日本語、英語、台湾語が飛び交うグローバルな食事でした」と語っていた。今季は規定打席には届かずも、89試合で打率3割、15本塁打、51打点と2位躍進の立役者となった。19年3月にメキシコとの強化試合に選出されたが、右手骨折のため辞退。7年目で初めて立った世界大会の舞台だった。 調子が上がらない中、気持ちの切り替えのために台湾から帰る機内で「Netflix」で配信中のドラマ「ルーキーズ」を見たそうだ。高校で自暴自棄になっていた野球部の不良部員たちが、熱血教師の指導で一致団結する物語。08年にテレビ放送されていて、過去にも見たというが「やっぱり面白いです。もうそれを見て切り替えました」と笑った。 日本ハムは来年3月1、2の両日、台北で台湾プロ野球球団との交流試合を予定している。「また(来年)3月、台湾で試合やるので。良い思い出に塗り替えます」と語っていた。初の国際大会は、来季に視線を向ける良いきっかけになっただろうか。(記者コラム・神田 佑)