警察術科特別訓練生指名式 和歌山県警察学校で開催
柔道と剣道、逮捕術と拳銃射撃の4つの警察術科を強化するための、警察官の指名式が4月16日、行われ、今年度(2024年度)の指導者と特別訓練生が、和歌山県警察本部長から指名書を受け取り、それぞれの全国警察大会に向けて活躍を誓いました。 警察術科は、警察官の職務執行に必要な術技で、技術の向上をはかるため、毎年秋に柔道と剣道、逮捕術と拳銃射撃の4つの全国大会が開かれ、47都道府県と皇宮警察が腕を競っています。 こうした中、今年度も、和歌山県警の術科特別訓練生あわせて50人と、指導者あわせて16人が県警から指定を受け、きょう午前、警察学校で開かれた指名式で、それぞれの代表者が、野本靖之本部長から指名書を受け取りました。 指名式で野本本部長は、「公務執行妨害事案や交番襲撃事件が全国的に発生するなど、警察官の職務執行を取り巻く環境は大変厳しく、強靭な執行力を習得することが重要。一人一人が納得のいく修練を積み重ね、一致団結して和歌山県警察の実力を高めることに尽力してほしい」と訓示を述べました。 これに対し、特別訓練生を代表して逮捕術の主将を務める岩出警察署・地域課の原口憲紀警部補が「和歌山県警察の強さの象徴であるという自覚と誇りを持ち、警察術科振興の中核を果たすべく、より一層精進することを誓います」と決意を示しました。 和歌山県警は、昨年度の全国大会で逮捕術と剣道で全国優勝していて、逮捕術の主将を務める原口警部補は、「今回は、連覇がかかった大会。他のチームから警戒されると思うので、去年以上にしっかり練習に取り組み、優勝できるようがんばりたい」と話しました。また、剣道の主将を務める和歌山西警察署・地域課の小倉健志警部補は、「今年度は、第2部から1部に上がり、特練生のたくさんいる大規模な警察と対戦することになりますが、1部に上がった勢いでチーム一丸となり、上位入賞を目指したい」と話しました。 特別訓練生のうち、剣道と柔道は、10月の全国大会に向けて、5月の連休明けから終日訓練に取り組み、逮捕術と拳銃射撃は、11月の全国大会に向けて6月10日頃から訓練に専念します。