独り身で65歳になる父が、このまま「年金15万円」と「貯金300万円」で暮らしていくと言っています。本当に年金と貯金だけで生活できるのでしょうか?「老後破産」してしまわないか心配です…
貯金300万円を65歳から80歳の間、取り崩した場合
年金収入の月15万円のみだと支出に余裕がありません。そこで、貯金を取り崩して補填することを考えます。本事例のように、貯金が300万円の場合、65歳から80歳までの15年間で取り崩すと考えると、月に1万6666円を補填可能です。 これを月15万円の年金に加えると、16万6666円になります。平均的な支出は月15万7673円なので、月9000円ほど余裕をもって使うことが可能となりました。
家族で話し合い、老後の生活について一緒に考えてみましょう
年金収入15万円と平均的な支出を考えると、80歳まで生活する場合は赤字を出さずに生活することができそうです。しかし、人生100年時代と言われている昨今では、80歳以上長生きすることも珍しくありません。 90歳まで生活した場合は、300万円を取り崩すと月1万円の補填ができますが、長生きすればするほど、補填できる金額は少なくなっていくことを覚えておきましょう。 また、物価の上昇や光熱費の高騰は今後も続く可能性があります。そのため、支出が今後多くなっていくことも考えられるので、年金収入だけでは生活できなくなることもあるでしょう。そこで、65歳以上でも働くことや貯金を増やすことも検討してみてください。 自分の家族が年金と貯金のみで生活しようと考えている場合は、生活費の確認を家族でしてみることもおすすめです。実際の支出と年金収入をみることで生活できるかをシミュレーションできます。まずは家族で話し合い、老後の生活について一緒に考えてみましょう。 出典 厚生労働省 令和6年度の年金額改定についてお知らせします 日本年金機構 は行 平均標準報酬月額 総務省統計局 家計調査報告〔家計収支編〕2023年(令和5年)平均結果の概要 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部