武尊の逆襲も届かず、スーパーレックがフライ級キック王座防衛

　2024年9月6日（日本時間7日）、米国コロラド州デンバーのボール・アリーナにて、ONE Championshipが『ONE 168: Denver』を開催、2つの世界王座戦を行うことを発表した。ONEのルールセットが認可された同州での大会は、2023年5月の『ONE Fight Night 10』以来。 【写真】ハム・ソヒを破りアトム級王座に就いたスタンプがMMAで二階級制覇へ ▼ONEバンタム級ムエタイ世界王座戦 3分5R ジョナサン・ハガティ（英国）バンタム級ムエタイ＆キック王者 スーパーレック・キアトモー9（タイ）挑戦者・フライ級キック王者 　ハガティは、現ONEバンタム級ムエタイ＆キックボクシング世界王者で、元ONEフライ級ムエタイ世界王者。スーパーレックとは2018年10月の『Yokkao 31』（-59kg）で対戦し、2R、カットによるドクターストップでハガティのTKO負けとなっている。ハガティは当初リアム・ハリソンと対戦予定だったが、代役のスーパーレックに敗れたことになる。 　2023年4月にノンオー・ガイヤーンハーダオを1R KOに下し、ONEバンタム級ムエタイ王座に就いたハガティは、2023年11月にファブリシオ・アンドラージを2R KOでONEバンタム級キックボクシング世界王座との二冠に。2024年2月の前戦でフェリペ・ロボを3R TKOに下し、同級ムエタイ王座を防衛している。 　フライ級からバンタム級に上げて、1度勝利しているハガティに挑戦するスーパーレックは、2024年1月の前戦でONEフライ級キックボクシング世界王座戦として武尊を挑戦者に迎え、判定勝ち。2度目の王座防衛に成功したばかり。米国大会で、かつて勝利しているハガティを相手に、今度はオープンフィンガーグローブでのONEムエタイでも勝利し、2本目のベルトを巻くか。 ▼ONE世界女子ストロー級MMA王座戦 5分5R ション・ジンナン（中国）ストロー級王者 スタンプ・フェアテックス（タイ）挑戦者・アトム王者 　ONE史上初の中国人世界王者であるジンナンは、初代および現ONE女子ストロー級世界王者。2022年9月にアトム級王者のアンジェラ・リーに判定勝ちで7度目のストロー級王座 防衛に成功している“絶対王者”だ。 　対するスタンプは米国コロラド大会2連続出場。キックとムエタイでアトム級王座を手放したスタンプだが、MMAでは二階級制覇に挑戦する。 　アトム級から階級を上げてストロー級でジンナンに挑戦するスタンプは、2022年3月にアトム級王者アンジェラ・リーに2R一本負けも、ジヒン・ラズワンに判定勝ち後、米国でアリース・アンダーソンを2R TKO。2023年9月の前戦でハム・ソヒを3R、ボディストレートからのパウンドでTKOに下し、3連勝でアトム級王座に就いている。 　ボクシングベースでEvolve MMAでBJJ、レスリングも磨いてきたジンナンに対し、スタンプはムエタイベースでMMAに首相撲を融合。組み技・寝技もレベルアップして白星を積み重ねてきた。種類も距離も異なるストライカー同士、どちらがストロー級で優位に立つか。