【佐藤二朗さん公表】「圧倒的不安で行動に駆り立てられる」強迫性障害を知る 手洗いやカギの確認繰り返す 研究治療の第一人者が解説
強迫性障害を訴える人は近年増えているのか?
――強迫性障害は、一進一退を繰り返して長期的に続く。ストレスがかかったときに症状が悪くなるとされています。強迫性障害の人の約63%は、うつ病を経験されているということです。 ――平均発症年齢は20歳で、原因は明らかにされていない。厚労省によりますと、100人に1人~4人が経験するとされますが、この数字はいかがでしょうか。 (兵庫医科大学 松永寿人主任教授)妥当な数字だと思います。我々が普段、使ってるデータも大体2~3%、50人に1人ぐらい患者さんがいらっしゃると把握しております。 ――強迫性障害を訴える方は近年増えてきているのか、横ばいか。その辺りはどうご覧になっていますか。 (兵庫医科大学 松永寿人主任教授)新型コロナ感染症という問題があり、当然我々は手洗いだったり、他人との接触に非常に過敏になったわけでございます。 中には不安が強くなりすぎて、手洗い、お風呂、そういったものが止まらなくなってしまい、強迫化してしまう方がおられて、そういった方が増えてるんじゃないかというふうには感じております。(MBS「よんチャンTV」2024年2月7日OA) ◎松永寿人:兵庫医科大学精神科神経科学主任教授 強迫性障害の研究・治療の第一人者