ラグビー日本代表、オールブラックス戦を前に合宿メンバーを発表
「FWは東京でセットプレーを中心に行い、BKは宮崎で楽しみながら準備をしていきたい。2020~23年の間に、33名が新しいキャップを得た。2024年はすでに17名の新しい選手がキャップを得た。新しい世代をどんどん築き上げていくこと、それを続けていくことで選手層、選手の質を上げることができると思っている。ニュージーランド戦に向けてはベストなスコッドを作りたい」と語気を強めた。
FB(フルバック)矢崎由高(早稲田大学2年)は、オールブラック戦に向けた合宿のみに参加することになり、フランスでプレーしているSH(スクラムハーフ)齋藤直人(トゥールーズ)、NO8(ナンバーエイト)テビタ・タタフ(ボルドー)の2人は欧州遠征からの合流となった。
また、昨年のワールドカップでキャプテンを務めたNO姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)も代表に復帰を果たした。姫野について、「とても良い形でトレーニングをしているし、回復していると聞いている。彼に求めること、彼の仕事は、彼史上最高の選手になること、世界一のバックローになることが、彼に求めることで、彼の仕事」と期待を寄せた。
また、PR(プロップ)オペティ・ヘル(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)、SO(スタンドオフ)中楠一期(リコーブラックラムズ東京)、FB(フルバック)/SO松永拓朗(東芝ブレイブルーパス東京)の3人は、うれしい代表初招集となった。
ジョーンズHCは、その3選手について「ヘルはオーストリアで彼の年代で、一番の選手で、才能のある選手だと思う。若いSOを探していたが、中楠はラインに仕掛けながらプレーできるので、我々のスタイルに合っている。松永は李承信(コベルコ神戸スティーラーズ)が今回、呼ぶことができず、10番と15番ができるのは貴重で、フィットすると思った」と理由を説明した。
ケガやコンディション都合で招集できなかった12名の選手に関しては、現在のところ、途中合流の可能性は「ノー」だという。ただ、指揮官は「もちろん、状況が変わる場合もあるが、ニュージーランド戦後に評価をしたい」とも少し含みを残した。