【漫画】魔王軍のエースが“勇者の魂”を奪うことに……しかしそこには行き違いがあり「予想外のオチ」「めっちゃ良…」と反響
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、宝乃あいらんどさんがX(旧:Twitter)上に投稿した漫画『誘惑して魂取りたい淫魔VSまるでアプローチに気付かない勇者』だ。1月12日時点で3万以上のいいねがつく反響が集まり、大きな話題となっている。今回は作者の宝乃あいらんどさんに制作の背景を伺った。 【漫画】「俺にオトせない女はいない」魔王軍のエースが勇者に立ち向かうも予想外の結末が待っていた!?「いい話に出会えた!!」の声 ■魔王軍のエースが勇者の魂を奪うことに……! 主人公のノアは、魔王軍が誇るエース淫魔。女の魂を奪うのが仕事だ。 そんなノアは、ある日魔王様に呼び出され「貴様の実力を見込んで任せたい仕事がある」と任される。その任務とは、勇者の魂を奪うこと。 人間の国と魔族の国は先代魔王の代に戦争を起こした。150年前に戦で先代を仕留めたのだが、次の世代が現れたというのだ。ノアは女性に変身し、勇者をオトして魂を奪おうと試みる。色仕掛けで迫るも真面目な勇者にはなかなか通用せず……。さまざまな作戦で勇者に近づくが、ことごとく失敗。 しかし、意を決して勇者に迫ったノア。そこで揉みあいになるが、「ごめん。魂を渡すことはできない。俺にはやらなきゃいけない使命があるから」と言う勇者。勇者の使命は『魔王様の抹消』だと思っていたノアだが、実は『魔王との和平交渉』が使命だったと勇者は明かした。 さまざまな行き違いがったことが発覚しノアが拍子抜けしていると、ノアが攻撃を受けた際に花をかばって避けられなかったことを見抜いていた勇者。「優しい子だね、ノア」と声をかけ、ノアは思わず顔が赤くなってしまう。魔界一の淫魔で、勇者の魂を奪うはずだったノアがまさかの勇者に心を奪われてしまった……!? 実際に物語を読んだ読者からは、「最後の最後まで勇者様は勇者様だった!!」「優しい世界」「めっちゃ良……」「色んな意味で予想外のオチ」「朝からいい話に出会えた!!!」などの反応があがっている。 中にはクスッと笑えるシーンもあり、読んでいて思わずほっこりする展開。ぜひ一度読んでみてほしい。 今回は、漫画の作者・宝乃あいらんどさんに作品ができあがるまでの話を伺った。 ■優しい世界が広がる! 作者・宝乃あいらんどさんの創作背景とこだわり ――「誘惑して魂取りたい淫魔VSまるでアプローチに気付かない勇者」を創作したきっかけや理由があればお教えください。 こちらはアース・スター様の「ヨミキリ総選挙」という……所謂連載権獲得のための公開コンペのために描いたものです。 連載を見据えたうえで読切という形でも楽しんでいただける作品にするため構成しました。 残念ながら連載には至りませんでしたが、まさか再掲したポストがここまで伸びると思わなかったので非常に驚いております。(いいねの数だけでも当時の5倍以上伸びました) 「淫魔くんは誘惑したい」というタイトルで出したものですが、X掲載時はより引きのつよい「誘惑して魂取りたい淫魔VSまるでアプローチに気付かない勇者」というタイトルに変更しております。 ――本作を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。 TS(性転換)かつBLオチという恐ろしいほどニッチなジャンルなので、なるべく多くの方に受け入れてもらえるよう調整はしていました。 これはどちらかというとBLに抵抗がある方向けのケアなのですが、”仕事のためにハニートラップを仕掛けるけど最後は天然のカウンターをくらって自分が陥落する”という図を、『まあ、こんなイケメン力見せられたら男相手に惚れても仕方ないよね』と納得させることができる演出にすることへ全精力注いだと言っても過言ではないかもしれないです(笑)。 コメントで「BL興味なかったのに、これはよかった」って言ってもらえると頑張った甲斐があったな~と嬉しくなります。最上級の褒め言葉です。 ――作中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。 後輩の淫魔が出てくるシーンです。完全に脇役なのですが、デザインがすごく気に入ってて……。 当時の担当編集や友人からも褒めてもらいました。身内人気がすごいです(笑) ――普段漫画を描く際に大切にしていることがあればお教えください。 最近はなるべく各所に自分の癖(へき)を入れるようにしています。 マニアック過ぎて入れていいのかな……と迷ってた時期もあるのですが、癖全開の作品の方がウケがよくて……。 読者さんは意外と受け入れてくれるし、入れていいんだなって安心しました。自分に正直に生きます。 ――宝乃さんの今後の展望や目標をお教えください。 ありがたいことに今年は2本連載をさせていただくことになっているので、身体を壊さないように……且つ、きちんと描きたい事を描き切ることができるよう頑張りたいです。 ――最後に宝乃さんの作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。 いつも応援してくださり、本当にありがとうございます! お正月の暇つぶしになればと出来心で再掲しただけだったのですが、想像を遥かに超える閲覧数に大変驚きました。本当にありがとうございます。 一度連載のチャンスを逃してお蔵入りした作品ですが、たくさんの方に読んでいただけたことで息を吹き返したように感じました。 今は多忙のため時間は取れないですが、落ち着いたら続きを描きたいと思っています。 既に公開されている『ビジネス暴君と目指すハッピーエンド』という新連載に加え、もう1作品皆さんに喜んでもらえるような作品を準備しております。 今回の作品から現在に至るまで時差があるので、よりレベルアップしている作品をお見せできると思います。 楽しみにしていただけたら幸いです。
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