小田凱人、世界4位フェルナンデスを下してジャパンOP連覇「これからも勝ち続けます」【テニス】
小田凱人、コロシアムを埋め尽くした観客に感謝「見たい景色が見れた」
9月29日、「木下グループジャパン・オープン」(東京・有明コロシアム)車いすテニスの男子シングルス決勝が行われ、第1シードの小田凱人(東海理化/世界ランク1位)が第2シードのグスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン/同4位)を6-3、6-4で下し、大会2連覇を達成した。 【動画】小田凱人が大会2連覇しギターパフォ 今年、全豪オープンと全仏オープンを制した18歳の小田は、目標としていたパリ・パラリンピックでも金メダルを獲得。 「出るか悩んだのは正直ある」と欠場も視野にあったと言うが、「パラリンピックで良い結果を出して、ここに戻ってくれば一番盛り上がるかなとも思ったし、自分も楽しめるだろうと思った」と、ディフェンディングチャンピオンとして再び有明の地に戻ってくることを決断した。 1回戦で中国選手を1ゲームも失わずに圧倒すると、準決勝では昨年大会の決勝で下した眞田卓(TOPPAN/同12位)に6-2、6-1。最後はコート後方から放ったバックハンドがコーナーを捉えてウィナーとなり、歓声とともに小田は雄たけびを上げた。 大会2連覇をかけた決勝では、パリ・パラリンピック準決勝で破ったばかりのフェルナンデス。第1セット序盤ではピンチを迎えたものの、サービスキープを続けると、第8ゲームのチャンスでリターンエース。ギアを入れ直して、そのまま6-3でセットを奪うと、第2セットも追いかけるフェルナンデスを振り切った。小田にとって今回の優勝が今年7度目のタイトルとなった。 優勝スピーチで小田は、「僕が見たい景色が今日見れました。ありがとうございます」とコロシアムを埋め尽くした観客に感謝。「パラリンピックが終わってここに出ることを決めて、たくさんのお客さんが入ったセンターコートで試合したいと思っていた。それが実現できてうれしい。これからも勝ち続けます」と述べた。
Tennis Classic 編集部