川勝県政の15年…大学教授が政治経験なしで初当選 首相に“学歴差別”発言も リニア争点に4選
テレビ静岡
2009年に初当選を果たした静岡県の川勝知事は4期目の任期途中に辞職する見通しとなりました。川勝県政の15年を振り返ります。 県議会議長「嫌がらせが成就した…役目は終わったという感じだった」 川勝知事から辞職報告受け
2009年7月。川勝知事は4人が立候補した知事選を制し、初当選を果たしました。自民が推薦する次点の候補との得票差は、わずか1万5000票の大激戦。 静岡県・川勝平太 知事: どの政策をも大事にして、学びながらきっと皆様方のお役に立てるものと確信しております。どうぞご期待下さいませ 政治経験は一切なし。県政史上初となる“学者知事”誕生の瞬間でした。 川勝知事: 県民の最大幸福を実現するために4年間やり抜く
「世界に羽ばたく静岡県」を掲げた川勝知事。目指したのは、富国有徳の理想郷“ふじのくに”を作ることです。 2013年には富士山が世界文化遺産に登録。2015年には韮山反射炉が世界遺産に登録されるなど県内の地域資源や人材が約150件世界的な評価を受けたと胸を張ります。 また、ラグビーワールドカップや東京オリンピックパラリンピックの自転車競技など大型イベントの招致にも尽力し、静岡の名を世界に発信しました。
2期目を目指した2013年の知事選では史上最多となる108万票あまりを獲得。無類の強さを見せます。 そして、歯にきぬ着せぬ発言で有権者の支持を集めた川勝知事。 川勝知事: いまコロナは命の問題、命の問題は水の問題です。命の水を守るために水源である南アルプスを守らないといけないということで私たちは立ち上がっている 3年前の2021年にはリニア問題を前面に押し出して、JR東海や国に強い姿勢で臨むと訴え続け、4期目の当選を果たしました。
一方で… 川勝知事(2020年): 菅義偉という人物の教養のレベルが図らずも露見したということではないかと思います 川勝知事(2021年): あちら(御殿場市)はコシヒカリしかない。だから飯だけ食ってそれで農業だと思っている 知事不適切な発言が批判や混乱を生んできました。
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