東京SGがリーグワンPO準決勝へ勝負手…肉弾戦対策へSH控えなしでFW増員、先発予定の斎藤直人はフル出場へ
ラグビー・リーグワンのプレーオフ(PO)準決勝は19日、東京・秩父宮ラグビー場でBL東京(旧東芝)―東京SG(旧サントリー)戦が行われる。17日はメンバー発表が行われ、東京SGの田中澄憲監督(48)が勝負の一手に出た。SHは日本代表の斎藤直人(26)が先発するが、控えは置かず、FWを6人に増員。「直人に負担がかかるが(23年)W杯でもやっていた。80分間やれる力を持っている」と全幅の信頼を語った。 今季レギュラーシーズン11試合で先発したW杯代表のSH流大(31)が故障から復帰過程という背景はあるが、肉弾戦に強い相手対策に主眼が置かれた。田中監督は「キックが多くなり、バックスリー(WTB、FB)の負担が大きい」と説明。有事の場合、代役はSO高本幹也(23)を想定するが、今季フル出場のない斎藤にとっては、大一番を迎える。 カギはFW戦。フッカー堀越康介主将(28)は「接点がカギ。練習通りにやれば、直人の負担も減らせる」と体を張る覚悟を語った。狙うは2季ぶりの決勝進出だ。「(控えにFWが)6人いるので。前半から飛ばす」と堀越。FWのプライドをかけ、体を当て続ける。(大谷 翔太)
報知新聞社