【長崎】表情で伝える平和への願い 県内の被爆者に“立体的”に見える肖像写真を贈呈
NCC長崎文化放送
長崎県内の被爆者に立体的に浮かび上がるように見える肖像写真が贈られました。 【写真】表情で伝える平和への願い 県内の被爆者に“立体的”に見える肖像写真を贈呈
肖像写真は、去年夏、長崎を訪れたイギリスの写真家、パトリック・ボイド氏が県内の被爆者22人を一人ひとり撮影したものです。 芸術の力で、一人でも多くの人に被爆者のメッセージを届けたいという願いから、イギリスの団体「8万人の声(80,000Voices)」などが協力し制作しました。 「レンチキュラー」という特殊な技法で、立体的に浮かび上がるようになっています。 被爆者・朝長万左男さん(81): 「皆さんの顔を全部見た時に伝わってくるものもあるんじゃないでしょうかね。表情から感じ取っていただければと思います」 本村チヨ子さん(85): 「私のこの遠い眼差しが平和を呼んでる顔に見えたという2世(娘)の言葉と写真家の方の言葉を私は大事にしたい。やっぱり、平和平和と言い続けなければならない。それが被爆者の使命だと私は思ってるんです」 東京では3月から5月にかけて「『被爆者の肖像-80年の記憶』展」を開き、今回贈られた写真より一回り大きい写真を広島の被爆者30人の写真と共に展示しました。被爆者のメッセージも添え、国の内外から約2万人が訪れました。 今後、長崎と広島でも展示を予定しているということです。
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