「KK線」廃止で「伝説の首都高」どうなるの!? 地図にも無い謎の「首都高8号線」に注目 新たな「地下ルート」開通後のゆくえは
地図に無い謎の首都高路線
銀座エリアのビル群を抜けて京橋~新橋~汐留をつなぐ高架道路「東京高速道路(KK線)」が、2025年4月上旬をもって廃止されることになりました。 ところで、KK線の消滅で、とある「不思議な首都高の路線」についても、その去就が話題になっています。 それは「幻の路線」と言われる「首都高8号線」です。 【画像】えっ…ここ!? 謎の「首都高8号線」ルートを見る(地図)(30枚以上)
首都高8号線といっても、ピンとくる人はほとんどいないかもしれません。 「1号羽田線」「3号渋谷線」「4号新宿線」「6号向島線」などは、普段使い慣れている人なら番号と路線が一致していると思いますが、「8号線」という番号は、地図のどこを探しても書かれていないのです。 しかし、実はちゃんと「首都高8号線」は存在します。 それは、都心環状線の京橋JCTと「白魚橋料金所」をむすぶ、わずか100mほどの路線です。 「いや、それってただのKK線じゃないか」と思うかもしれません。確かに地図上ではKK線が都心環状線から分岐・合流するランプ部分のように扱われていますが、れっきとした首都高なのです。 首都高とは別の会社「東京高速道路」がKK線を全線開通させたのは1966年。最初から都心環状線へ直通する計画でしたが、ランプ部分は都心環状線を大またぎする区間なので、首都高が責任をもって建設・運営管理することとなりました。 そこで便宜上、いちおう「単独の路線」として、そのランプ部分が「首都高8号線」となっているわけです。 首都高は有料道路、KK線は無料道路です。料金体系が違うので、そのつなぎ目に白魚橋料金所が設けられました。そこが8号線の終わりとなっているので、分かりやすいです。 ちなみになぜ「8」という数字が割り当てられているかというと、KK線に相当する部分が、東京都が土地利用を規定する都市計画において「都市高速道路第8号線」とされているからです。 ※ ※ ※ ところで、KK線が無くなるということは、首都高8号線も無くなるのでしょうか。実は、案外そのまま残ることになりそうです。 実は、白魚橋料金所のすぐ先に、本線から分岐して地上に下りる「東銀座出口」がありますが、これは新京橋連結路が開通しても、そのまま残り続ける計画です。 つまり、都心環状線を大またぎして西側へ飛び出していくランプは、これからも生き残ります。 これは「首都高8号線の存続」とみなしていいのでしょうか。首都高の担当者に確認したところ、「そのままになります」とのこと。 「元々この路線番号は、お客様へ案内する際に表に出しているものではないので、特に変更することも考えておりません」
くるまのニュース編集部