トイレから引きずり出して暴行、監禁…男2人を逮捕 闇バイト応募し報酬受け取るために来た男性からスマホなど奪い車に監禁 関東で相次ぐ闇バイト関係した強盗事件との関連捜査
埼玉県さいたま市の公園で男性に暴行を加え、車に乗せて監禁したとして、県警捜査1課と大宮西署は10日までに、強盗致傷と逮捕監禁の疑いで、東京都小平市小川東町、無職の男(25)と、住所不定、職業不詳の男(21)を逮捕した。男性も男2人も交流サイト(SNS)で闇バイトに応募し、アプリを通じて指示を受けていた。県警は8月から関東で相次いで発生している闇バイトが関係した強盗事件との関連の有無を捜査している。 男性が襲われた公園の仮設トイレ【写真2枚】
逮捕容疑は共謀し、8月27日午後8時20分ごろから翌28日午前1時5分ごろにかけて、さいたま市西区の西遊馬公園内にある仮設トイレで、西区の派遣社員男性(34)をトイレ内から引きずり出すなどの暴行を加えて腕にけがを負わせ、男性が持っていたスマートフォンなど(計8万円相当)を奪い、乗用車の後部座席に押し込んで数時間監禁した疑い。県警は共犯事件のため、2人の認否を明らかにしていない。男性と男2人はいずれも面識がなかったという。 同課によると、男性は事件前にSNSで闇バイトに応募。指示役から秘匿性の高い通信アプリを通じて、スマホを購入し、事件現場の仮設トイレへ行くように指示されていた。報酬を受け取るために同所へ向かったところ、被害に遭ったという。男性への報酬はなかった。スマホは犯行ツールとして使う目的で購入させたとみられている。 無職の男らも指示役から同様のアプリを通じて男性を暴行、監禁するように指示を受けていたという。
県警は、事件の背景に匿名・流動型犯罪グループ内のトラブルがあったとみて、指示役などの共犯者が複数いるとみて捜査している。