中国の気球3機が中間線越え 1機は台湾中部上空で姿消す
(台北中央社)国防部(国防省)は4日、中国の気球3機が3日午後、台湾海峡の暗黙のラインである「中間線」を相次いで越え、台湾側の空域に入ったと発表した。このうち1機は台湾本島中部の上空まで飛来した。同部の孫立方報道官は中央社の取材に対し、いずれも密接に監視し、適切に対処したと明らかにした。 国防部の説明や空軍が公表した略図によれば、気球3機のうち2機は離島・澎湖県馬公の西約48カイリ(約89キロメートル)と約44カイリ(約81キロメートル)で、1機は北部・新竹の北西約45カイリ(83キロメートル)で確認された。いずれも中間線を越えた後、北東に進み、1機は台湾本島中部上空で、2機は台湾海峡上空でそれぞれ姿を消した。 また、4日午前6時までの24時間に中国の軍用機延べ6機と軍艦延べ6隻が台湾海峡周辺で活動しているのを確認したと併せて発表した。このうち、「運8」対潜哨戒機1機が台湾南西の空域に進入したとしている。 (呉昇鴻/編集:名切千絵)