変わりゆくジャニーズ事務所の今 崩壊ではなく改革
ネット解禁で広がる活躍の場
20年前と大きく異なるのは、ジャニーズJr.の活躍の場が広がっているということです。 最も象徴的なのは、インターネットへの露出解禁です。 公式YouTubeチャンネルでは、コンサートや舞台、その舞台裏などの様子が、リアルタイムで配信されています。日常的にメンバー自身が撮影した動画もアップされ、タイムラグなく彼らの「今」を知ることができます。ファンは、ネットを通してジャニーズJr.と接点を持つことができるようになったのです。
最近では、地方局のレギュラー番組を持つジャニーズJr.も出てきました。これは、20年前は考えられなかったことです。今まではステージの後方に埋もれていたジャニーズJr.たちにも、活躍のチャンスが増えているのです。
ネット解禁をチャンスに変えたのが、昨年デビューしたSnow ManとSixTONESの2組です。彼らのデビューシングルは、2020年のオリコンランキング一位を取るなど、今でも快進撃を続けています。
ジャニー喜多川氏の遺志を継ぐジャニーズイズム継承者
長くジャニーズ事務所に所属するタレントの中には、ジャニーズイズムを後輩に継承していこうという動きが見られます。 タレント活動を止めて後輩の育成に専念している、滝沢秀明さんがその筆頭です。 関ジャニ∞の大倉忠義さんや横山裕さんは、関西ジャニーズJr.の育成をはじめたりしています。 堂本光一さんは、ジャニーさんが演出していた舞台『DREAM BOYS』の演出を引き継いでおり、堂本剛さんはジャニーさんを想うような楽曲を作るなどしています。 ジャニーさんの死後、ジャニーズイズムを継承していこうという動きは加速しているのです。
変わりゆくジャニーズ事務所に期待
昨年の年間オリコンシングルランキングのトップ10のうち、なんと7組はジャニーズでした。 ジャニーズ事務所に大きな変化が起きている昨今ですが、ジャニーズが「文化」として今の時代に定着していくための、いわば改革の時期と捉えることができるでしょう。 (制作協力/シオン)