ホンダ、タイの自動車工場を集約 生産能力半減で収益性向上へ 25年までに
ホンダは9日、タイに2つある自動車生産工場を2025年までに1つに集約すると明らかにした。近年の新車需要に対して過大になっていた生産能力を削減し、収益性を高める。 具体的には「アコード」や「CR-V」などを生産しているアユタヤ工場での完成車生産を終了し、部品供給拠点に転換する。同工場の生産車種はプラチンブリ工場に集約する。 アユタヤ工場とプラチンブリ工場の生産能力はそれぞれ年15万台と同12万台。生産集約によりタイでの自動車生産能力は半分以下に減ることになる。 ホンダのタイでの昨年の新車販売台数は約9万4000台で、このほか約5万3000台を輸出した。この水準にプラチンブリ工場1カ所で対応することで大幅に生産稼働率が高まる見通しだ。