〝熱く〟香るジン「DOSO GIN」、ご神木の端材で香り付け 村の道祖神祭りにちなんで発売
野沢温泉村の温泉街で蒸留酒を製造・販売する「野沢温泉蒸留所」が今冬から限定販売するジン「DOSO GIN(ドウソ ジン)」が好評だ。村の伝統行事「野沢温泉の道祖神祭り」(国重要無形民俗文化財)にちなんだ一品だ。 【写真】火付け役VS厄年“熱い”攻防 野沢温泉村の「道祖神祭り」 道祖神祭りは例年1月15日に行われる火祭りで、ブナのご神木を柱に建てた社殿が炎上する。オーストラリアから村に移住した同社社長のフィリップ・リチャーズさん(51)も過去に参加したことがあるといい、「伝統ある祭りをたたえ、お祝いしたい」との思いで開発した。 ジンは「ボタニカル」と呼ぶ植物由来の香り付けが特徴の蒸留酒。同社蒸留責任者のヨネダ・イサムさん(35)によるとドウソ・ジンは、ご神木で使ったブナのうち端材を燻(いぶ)してボタニカルに使用。茶葉や鷹の爪も加えた。アルコール度数は45%で、バニラのような香りが特徴だ。 来シーズンは実際に社殿で使われたブナの木をボタニカルに使用する構想もある。500ミリリットル入り5350円。売り上げの一部は祭りの運営側に寄付する。問い合わせは同蒸留所(電話0269・67・0270)へ。