「ザ・クラウン」でエリザベス女王を演じたイメルダ・スタウントンがデイムの称号を授与される
ドラマ「ザ・クラウン」に出演していた俳優のイメルダ・スタウントン。演劇界に対する功績とチャリティ活動への貢献が認められ、大英帝国勲章の司令官騎士(DBE)を受勲、デイムの称号を授けられた。叙勲式ではウィリアム皇太子が勲章を授けた。 【写真】「ザ・クラウン」最終章のキャストを実在人物と並べて比較
最近ではドラマ「ザ・クラウン」のエリザベス女王役でおなじみだけれど、すでに50年を超えるキャリアを持つ大ベテラン。舞台ではローレンス・オリヴィエ賞を授賞、映画では2004年に映画『ヴェラ・ドレイク』でアカデミー賞主演女優賞にノミネート、英国アカデミー賞を受賞するなど舞台や映画、ドラマで幅広く活躍してきた。映画やドラマでは名脇役として知られ、映画『ハリー・ポッター』シリーズのドローレス・アンブリッジ役や映画版『ダウントン・アビー』の王妃の女官、レディ・モード・バグショー役で彼女を知った人も多いはず。
プライベートではその「ダウントン・アビー」で執事のカーソンを演じたジム・カーターと結婚。娘のベシー・カーターも女優として活躍、Netflixのドラマ「ブリジャートン家」のプルーデンス役でプチブレイクを果たしている。叙勲式には2人も同行し祝福した。
彼女は慈善家としての顔も持ち、ホームレスの人々を支援する組織「クライシス」のアンバサダーを務め、国境を超えて災害被害者を救援する組織「シェルターボックス」をサポートしている。これらの功績を称えて今年6月、国王の公式誕生日を祝して贈られる名誉勲章も授けられている。イメルダは「これまで道を切り開いてきた多くの素晴らしい女優たち、偉大な女史たちと同じレベルで認められたことに身が引き締まる思いだ」とコメントしていた。 俳優界では他にヘレン・ミレンやジュディ・デンチ、ジュリー・アンドリュース、クリスティン・スコット・トーマス、先日亡くなったマギー・スミスもデイムの称号を獲得している。イギリスを代表する名優として、これからどんな女性像を演じていくのか楽しみにしたい。