人と一緒に安らげる場を さいたま市南区の保護猫カフェ「不幸な子、減らしたい」
■23年度の殺処分61匹 さいたま市と中核市を除く県管轄の2023年度の猫の殺処分数は20日現在の速報値で61匹。その多くが産み落とされて間もなかったり、けがや病気で自活できずに保護された野良猫だ。 生活衛生課によると、県管轄殺処分数は14年度には1432匹だったが、16年度は869匹と千匹を割り込み、以降は500匹前後で推移。ここ数年は21年度が328匹、22年度が190匹と減少傾向にある。本年度の殺処分数について、担当者は「楽観視することはできないが、過去一番低いペースだ」と話す。 減少の要因の一つが野良猫の不妊・去勢手術の推進だ。県では「彩の国動物愛護推進員活動補助事業補助金」や「県飼い主のいない猫の不妊・去勢手術推進事業補助金」などの交付を個人や自治体に行い、1匹当たり5千円を上限に手術費用を補助している。 県は、県動物愛護管理推進計画で、30年度に犬猫の殺処分数「ゼロ」の達成を掲げている。16日現在、熊谷市とさいたま市の動物指導センターには計9匹の猫が収容されている。