26日開業の熊本空港「そらよかエリア」報道公開 屋外広場、商業棟、ビジターセンター コンコースも延伸
熊本空港を運営する熊本国際空港(益城町)は1日、旅客ターミナルビルの東側で26日に開業する「そらよかエリア」を報道陣に公開した。屋外広場と商業棟、ビジターセンターからなり、飛行機の利用客以外も楽しめる空港を目指す。 熊本の経済ニュース
屋外広場(約4千平方メートル)は旧国際線ターミナルビル跡地に整備し、芝生エリアやイベントスペースがある。阿蘇の米塚をイメージした築山や、ミストシャワーも設けた。階段でターミナルビル屋上の展望デッキと行き来できる。 商業棟では、飲食2店舗が既に営業している。4日以降に「ロイヤルホスト」など3店がオープン。ビジターセンターでは、肥後銀行が手がける学習施設「くまもとSDGsミライパーク」が26日にプレオープンする。 熊本空港の国際線は現在、台湾・台北や香港、韓国・ソウルの3路線に週23往復が就航している。年内には、アシアナ航空やイースター航空(いずれも韓国)がソウル線、釜山線をそれぞれ就航する予定で、週33往復に増える。 搭乗客の利便性を高めるため、1日から国際線のコンコース(通路)を約140メートル延伸し、搭乗口を三つから四つに増やした。 熊本空港は2020年4月に民営化。熊本国際空港は昨年春に開業した旅客ターミナルビルを1期、そらよかエリアを2期と位置付けて、整備を進めてきた。総事業費は約195億円。
山川秀明社長は「いよいよ熊本空港の全体が竣工[しゅんこう]した。インバウンド(訪日客)を含む搭乗客だけでなく、地域の方にも楽しんでもらえる場にしたい」と意気込んだ。(立石真一)