神戸蘭子 おバカキャラへの葛藤と1度リセットする決意をした30歳での出来事
「ぶりっ子」「おバカ」とキャラづけされるなかで感じた、自分の存在や違和感。「求められたことにどう応えるか」「働き方にどう向き合うか」、生き方を問い直した神戸蘭子さんの姿がありました。(全4回中の2回) 【画像】40代でも昔のまま体型をキープしてステキな一面を魅せる神戸蘭子さんほか(全27枚)
■芸能界で「結果を出す」気負いはなかった ── 読者モデルから芸能界入りして、テレビ出演も増えたときはどんな気持ちでしたか? 神戸さん:「私が芸能界に!?」と信じられなかったです。友だちにも「テレビに出るようなタイプじゃないのに、意外だね」とびっくりされました。
最初はすごく不安で緊張しました。人前で話すのも苦手だし、芸能界って怖いところというイメージもあったんです。 でも、だんだん慣れてくると、当たり前かもしれないですが、スタッフさんも出演者の方もふつうに自分の仕事をしている世界なんだなと感じました。 芸能界で過ごす毎日は、私にとっては初めてのことばかりでした。おもしろい芸人さんや、すごくキレイな人やかカッコいい人がたくさんいて。食べたことがないものが食べられたり、ふつうに生活していたら経験できないこともできたりして、刺激的で楽しいこともたくさんありました。
とはいえ、最初から「自分は芸能界で長く仕事をするわけではないだろう」と考えてはいました。 ── 冷静に自己分析されていたのですね。なぜ、そう考えていたのでしょうか? 神戸さん:なんでだろう…。もともと芸能界入りするとは夢にも思っていなかったのは大きいです。それに、テレビ出演をするようになったのが20代後半で、遅いスタートだった自覚もありました。 会社員経験もあり、他の世界も知っていたから「絶対に芸能界で結果を出さなくては!」という気負いはなかったんです。もちろん、芸能界に入ったからには、仕事として一生懸命取り組もうと、毎日頑張っていました。
■「ぶりっ子」のキャラづけよりも苦しかったこと ── 神戸さんというと、「ぶりっ子キャラ」といったイメージがありました。実際のご自分とのギャップは感じましたか? 神戸さん:ギャップはすごくありました。テレビに出るまでぶりっ子と言われたことはなかったんですが、「あ、私の高めの声と話し方だと、そう思われるんだな」と感じました。 母に「どうして私、こんな声なの?」とぶつけたことがあります。でも、「あれっ、そういえば母も同じような声をしている…」と気づきました(笑)。