川栄李奈「もう一回やらせてください」 監督に人生初懇願も、OKテイク出るまで「10回以上」
女優の川栄李奈が24日、東京・元赤坂の明治記念館で行われた大泉洋主演の映画「ディア・ファミリー」(6月14日公開、月川翔監督)の完成報告会見に出席した。 生まれつき心臓疾患を抱え、「余命10年」を宣告された幼い娘・佳美(福本莉子)。我が子を救うため、経験も知識もない状態からIABPバルーンカテーテルを開発した筒井宣政さん(東海メディカルプロダクツ前社長)と、その家族を描いた実話。 長女役の川栄は「大泉さんと菅野(美穂)さんという役者としての大先輩と、近くで家族としてお芝居できたのがうれしかったです」。撮影の思い出を振り返り、どうしも納得がいかないシーンがあったため、「この業界に来て、初めて、監督に『もう一回やらせてください』って言ったんです」と告白した。 結果的に「あと一回で成功させなきゃ」と自らに重圧をかけてしまう結果に。「メチャクチャ焦っている川栄李奈が出てきてしまった。(OKテイクが出るまでに)10回以上…」と恐縮しきりだった。 父親役の大泉との共演には「『俺は紅白で歌うのが夢なんだ』と語られていた時があったんですね。その後(撮影翌年の2023年に)紅白で歌っていらしたんです。本当に歌っていたので、言霊って大事なんだと思いました。強い気持ちを持っていくことで、夢に近づけるんだ、と人間的な部分で学びました」と振り返った。 大泉は「そんなこと、言ったかな~。恥ずかしい話です」と照れ笑い。自身が“乗り越えたエピソード”を聞かれると、歌手として初出場したその年の紅白を挙げた。 「自分の(歌の)出番だけ行って帰ってくればいいんだろう、と思っていたところがあって。司会に比べたら、今年の紅白は暇だなと思っていたんです」と回想。「(仲の良い)福山(雅治)さんからは『紅白は緊張するから、待っている間は見ちゃいけない』というアドバイスを頂いたんです。見ないでおこうと思ったのに、台本に『大泉さん、我々の司会、ここまでどうですか』とあるから。仕方なく自分の出番まで見ないといけなくて。福山さんが言う通り、見ているそばから緊張してくるんです。おっと、これやばいかも。歌う直前、とんでもなく緊張して、ガクガクになっちゃって」と苦笑した。 時間の都合上、司会の有吉弘行とのやり取りはカットに。「俺はただただ緊張するためだけに見た人になって。死ぬほどの緊張の中で歌って。あれは乗り越えましたね~。乗り越えた、乗り越えた」と懐かしんでいた。
報知新聞社