妻「認知症と分かってスッキリした」夫「そうは思えない」若年性認知症と診断された本人と妻に生じた大きな“ズレ”【漫画】
見た目は変わらないのに、どんどん記憶が薄れ、“自分が知らない”夫になってしまったら…? 時間や場所の感覚がなくなり、家族の顔でさえわからなくなる病「若年性認知症」を真っ向から取り上げ、SNSでも話題のコミックエッセイ『夫がわたしを忘れる日まで』(吉田 いらこ 著)から一部を公開します。 【前話を読む】いずれは会話することも難しく…45歳で「若年性認知症」になった夫と妻につきつけられた、悲しすぎる未来
【前話のあらすじ】
自分の名前を忘れたり、映画館に息子・陽翔を置いて帰ったり…ありえない事態が続き、病院で検査をした彩の夫・翔太。 医師から告げられたのは「若年性認知症」という病だった。医師は淡々と、これから起こると考えられる未来を告げていく。
医師は、「会話ができない」「時間、場所がわからない」「人が認識できない」…45歳とまだまだ若い翔太の起こるであろう未来を説明していく。 子どもはまだ小さいのに、これからどうなるのか、いつか自分のことすらも分からなくなってしまうのか、不安を覚える彩。
それでも、少しずつ様子おかしくなっていた夫の原因が「若年性認知症」であるとわかり、ちょっとホッとした気持ちもありーー。
はい お土産 やった! 陽翔をみてくださってありがとうございます いえいえ
私たちも陽翔に会えて嬉しかったわよ 今日はお仕事だったんでしょ?こういうときはいつでも言ってね
ええ…はい ありがとうございます さあみんなでごはん食べに行こう 何がいい? 焼肉!
もう焼けたよ 陽翔取って はーい
おいしーーーー!! おかわり! もっとゆっくり食べなさい
焼肉おいしかったね うん
近いうちにお義母さんたちにも話さないとね うん
…… あのさ翔太
私ね まだ全然受け入れきれてないけど 前向きに考えていこうと思う
進行が早いとも限らないし だったら私はいいことが起こるって思いたい
原因がわかってかえってスッキリしたよ オレはそうは思えない
ねえ コンビニでアイス買って帰ろうよ
きっと大丈夫だよ
今回紹介したのはこちら! 『夫がわたしを忘れる日まで』 吉田 いらこ 著 /KADOKAWA