派閥なき前代未聞の総裁選、混迷の号砲 自民党内に戸惑い広がる 票読みも難しく
党幹部は「議員は『個』で動くので自由度が高くなる。票の取りまとめ作業は困難になるのではないか」との見方を示す。そんな中、高市早苗経済安全保障担当相と石破茂元幹事長は19日、同じ時間帯にそれぞれ勉強会を開催。いずれも10~20人程度の参加だったが、今後も派閥にとらわれず定期開催する予定だ。
党重鎮は「カオス(混沌)だが、党が再生する姿は見せられるのではないか」と前例のない総裁選への期待を口にする。ただ、国民の目に消滅したはずの派閥中心の総裁選だと映れば、党の再生がさらに険しくなる可能性もある。(内藤慎二、今仲信博)