35歳井岡一翔「お父さんは世界王者と認識できるまで頑張る」親友槙野智章氏との現役論を明かす
プロボクシングWBA世界スーパーフライ級王者井岡一翔(35=志成)が王座統一戦を前に親友となる元サッカー日本代表DF槙野智章氏(37)に数年先まで現役続行する大きな理由を明かした。 【写真】槙野智章氏にミット打ちを直接指導する井岡一翔 7日に東京・両国国技館でIBF世界同級王者フェルナンド・マルティネス(32=アルゼンチン)との2団体王座統一戦を控え、このほど10年来の親友という槙野氏と対談。井岡がミット打ちを直接指導するなど和気あいあいとした雰囲気で行われた対談が6月30日のABEMAスポーツタイム(午後10時~10時30分)で放送された。 ボクサーとしての原動力について、井岡は「家族にすごく力をもらっている」と夫人と2人の子供の存在に感謝。さらに「5歳と2歳の子どもがいて、この子たちが『お父さんはボクシングの世界チャンピオン』と認識できるまで頑張りたい」と故障さえなければ、今後も長く現役を続ける姿勢を示した。 槙野氏から「世界王者としてあり続ける難しさはある?」と問われると、井岡は「それが1番難しいが、結果を出し続けることが評価につながるので、説得力を生むためにも勝ち続けて、証明し続けないといけないと思う」とマルティネス戦の必勝を誓った。 防衛成功後、槙野氏のユニホームを着用するなど、親友のプレーに刺激をもらっていた井岡は「マッキー(槙野)の1対1の闘志は、観客を巻き込めるし、次世代の人たちをわかしてメッセージを伝えられる。年齢的にも伝える立場になってきたので、アツいものを見せたい」と強調。槙野氏からも「サッカー界でも『闘志が欠けている』と言われている。そんな中で、一翔が闘志を見せることで、日本全体が盛り上がるんじゃないかな」とエールを送られた。 七夕決戦となるIBF王者マルティネスとの王座統一戦に向け、井岡は「チャンピオン同士の統一戦になるから、今まで以上に大事な試合になる。その中で1番大事なのは、闘志や気持ち。自分の勇気がいろんな人に力を与えて、熱い試合でKO勝ちできればいいと思う」と槙野氏の激励に応えていた。