高杉真宙が語る 舞台の魅力は「何ができるか浮き彫りになる場所」
■舞台は「自分が何ができるか浮き彫りになる場所」
――デビュー以来毎年舞台のお仕事をされています。 はい、ありがたいことに。 ――高杉さんにとって舞台の仕事とはどういう存在ですか? 自分の今の立ち位置が明確に分かるって感じですかね。舞台は特に、できることしかできないなっていつも思うので。もちろんその稽古の中で、できないことができるようになっていったりもするんですけど。でも、できないものができるようになった後は、できるものができるだけになるというか… 映像とかだったら(カメラを)寄ってもらったりとか、カット割りでテンポが変わったりっていう、自分だけの力じゃ変わらない部分というのは結構あるとは思うんですけど。 舞台は、自分がいて相手がいてお客さんがいて、本番が始まったらその三角形で、ずっと自分のできないことはできないし、できることをできて、協力体制でやっていくっていうのが舞台だと思っていて。だから僕にとっては自分が何ができるかがすごく分かりやすく浮き彫りになる場所だなと思ってますね。
■観客として舞台を見る時は“挑戦する気持ちで”
――高杉さん自身もお客さんとして舞台をご覧になるそうですね。 見ますよ、そんなに多くはないですけど。見るのも好きですね。そういうときは何も情報を入れずにいつも行きますね。何もない状態で行くからこそ、挑戦する気持ちで行くんですよ。 全部集中しないと、見逃したりとか聴き逃したりとか何か少しでも掛け違いがあったら分からなくなる瞬間はたくさんあると思うんですよね。 だからそれをすくい取っていくのが僕は好きで、そうやって観劇しますね。見る人たちとか受け取る人たちにもマナーやルールがあると思うので、何か協力して作っていくっていうのが最近は重要だなってすごく感じています。 だから、そうしてもらえるようにやる側もちゃんとしていかなきゃいけないんだなとは思っていて。難しいですけどね。