ラーメンの出前文化を紹介する寸劇もあった「ヤマガタ・ユース・サミット」の地域セッション＝南陽市

　国内外の若者や経営者が本県のブランド力強化などを目的に議論し、魅力ある県土づくりにつなげる「ヤマガタ・ユース・サミット」の地域セッションが22日、南陽市のシェルターなんようホールで開かれた。ラーメンのまち・南陽を切り口にした地域活性化について考えた。 　「おもてなし文化を世界へ～ラーメンから始まるなんよう愛」をテーマにパネル討論を実施。市ラーメン課主事補の顔も持つ白岩孝夫南陽市長、東京から移住し同市宮内でラーメン店を営む井村賢悟さん、中米バルバドス出身で元市国際交流員の小林ドーンエイミーさん、南陽高2年の鈴木羚羅（れいら）さんと山口莉杏奈さん、女優で同市ラーメン大使の橘芳奈さん（山形市出身）がそれぞれの思いを語った。 　南陽の「ラーメン愛」について白岩市長が説明。10万人当たりのラーメン店の数が東京都内の15店に対し、「南陽に当てはめると205店にもなる」とアピールした。客をもてなすラーメンの出前文化を市職員の寸劇で紹介した。

　井村さんは「まち全体でラーメンを盛り上げてくれていることに感謝」と語った。個性ある店が多い魅力の一方で「共通した名物があってもいい」とし、地元の唐辛子を練り込んだ「真っ赤な麺」を提案した。現在は大阪で暮らすドーンさんは「南陽に帰るとラーメンが食べたくなる。バルバドスの人は辛いものが好きなので人気が出そう」と太鼓判を押した。 　交流サイト（ＳＮＳ）を通して山形ラーメンの魅力を発信する橘さんは「地元では当たり前でも外に出て気付くことがある。山形のラーメンはおいしい」と強調。地域の魅力を深掘りし、発信する活動に取り組む高校生2人は刺激を受けていた。 　同サミットは県が主催し、山形新聞社が企画運営を担い、ユーチューブでライブ配信した。24日に庄内町、来月10日に舟形町、同17日に山形市で開催する。