3時のヒロイン 福田麻貴の俳優としての存在感 ドラマ初主演『婚活1000本ノック』への期待
2024年1月からフジテレビ系水曜22時枠でスタートするドラマ『婚活1000本ノック』の主演をお笑いトリオ「3時のヒロイン」の福田麻貴が務めることが決定した。福田は本作がドラマ初主演となる。 【写真】『君が心をくれたから』主演の永野芽郁と山田裕貴 未婚化、晩婚化が叫ばれているが、新型コロナウイルスでの自粛期間をきっかけに“婚活”をする男女が増え始めたとも言われている昨今。その出会い方も従来の「合コン」や「婚活パーティー」だけでなく、「マッチングアプリ」や「オンラインデート」など多様化し、婚活市場はますます活発になっているという。 本作は最新の婚活事情を通して出会う男性たちと展開する“恋愛あるある”が1000本ノックのごとくヒロインへと浴びせられ、さまざまな出会いを通して人生における大切なものとは何かをコミカルに語りかける婚活エンターテインメント。 福田が演じるのは、生涯のパートナーを求めて日々奮闘中の売れない小説家・南綾子。ある日、彼女の前にかつて「クソ男・オブ・ザ・イヤー」の栄冠を与えたクズ男・山田が幽霊となって目の前に出現した。山田は自らが成仏するために、ある“約束”を果たさなければならないと明かし、なぜか綾子のバディとなって彼女の婚活をサポートすることになる……。 脚本を担当するのはさまざまなフィールドで活躍する4人。松本美弥子は『科捜研の女』シリーズ(テレビ朝日系)で多くの脚本を担当しており、山岡潤平は『騎士竜戦隊リュウソウジャー』(テレビ朝日系)でメインライターを務め、映画『モエカレはオレンジ色』(2022年)などの“胸キュン映画”の脚本も手がけている。そのほかにも劇団「カミナリフラッシュバックス」を主宰し、劇団の全作品で脚本を手がけ、『ユーチューバーに娘はやらん!』(テレビ東京系)のスピンオフドラマなどの脚本を担当しているニシオカ・ト・ニール。向井理が主演した『先生のおとりよせ』(テレビ東京系)、Travis Japanの松田元太と大原櫻子がW主演した『結婚予定日』(MBS)を手がけた藤平久子が名を連ねている。 演出は『コンフィデンスマンJP』シリーズ(フジテレビ系)を手がけた田中亮、『元彼の遺言状』(フジテレビ系)などで知られる西岡和宏、『高良くんと天城くん』(MBS)、『ゆるキャン△2』(テレビ東京系)で監督を務めた吉野主が担当する。 恋愛ものだけではなく、日常もの、戦隊もの、ミステリーなど多彩なジャンルの作品を手がけたことのある多彩なスタッフ陣によって作られる本作は、単に「あるある!」となるだけでは終わらない可能性もある。物語の展開は注目ポイントのひとつとなりそうだ。 福田は芸人として、バラエティーのゲスト、司会進行を担うだけにとどまらず、自らのライブやイベントの構成、アイドルのライブ演出や脚本の提供、さらには作家として活躍し、最近では、俳優としての才能も開花させている。 『ラストマン-全盲の捜査官-』 (TBS系)第3話では人気ドラマのプロデューサー・風間みどりを演じたが、実は風間は、自身のドラマに出演していた俳優を殺した真犯人。さらに風間の罪を被って偽りの自首をした俳優・羽鳥(石黒賢)とは不倫関係にあり、自分以外の女性とも関係を持っている羽鳥を脅していた。幾重もの秘密を抱えながら涼しい顔で皆実(福山雅治)の質問に答える風間を福田は見事に演じていた。今回の情報解禁時にはウェディングドレスを身にまとったショットを披露した福田。撮影中にはすでに女優モードの表情を垣間見せていたという。 福田は演じる綾子について「絶妙なポジションとあまりのリアリティーに『確かに私や……』と思いました」とコメントを寄せている。ドラマ初主演にして、婚活に奔走する自分と似た主人公・綾子を福田がどのように演じていくのか期待していきたい。
久保田ひかる