神田生まれ にぎやかな親族に囲まれ 母は日本舞踊の師匠、芸者置き屋、松竹歌劇団員も 話の肖像画 喜劇役者、劇団SET主宰・三宅裕司<2>
《シャボン玉ホリデー(昭和36~47年)は、日本テレビ系列で日曜午後6時半から放送されたバラエティーショー。ジャズやポピュラーの演奏とコントが中心で、ザ・ピーナッツ、ハナ肇とクレージーキャッツなどが出演していた。植木等氏の「お呼びでない」、谷啓氏の「ガチョーン」などのギャグを生み出した》
植木さんはギター、谷さんはトロンボーンなど一流のミュージシャンが集まっていて、バカもできるという落差がすごくかっこ良かった。
クレージーキャッツといえば「馬鹿は死んでも直らない」(塚田茂作詞、萩原哲晶作曲)というヒット曲があります。
明大の落研でお酒を飲むと、何人かが神保町のわが家に酔っ払って泊まるんです。午前6時ぐらいになると、私がそっと起きて大きなボリュームでこの曲をかける。すると、寝ていたやつらは必ず踊らなきゃいけないっていう決まりがありましたね。
(聞き手 慶田久幸)