鹿児島県警の性暴力軽視と隠蔽体質を許すな…相次ぐ不祥事に女性県議ら有志が決起 団体結成し「百条委設置を求める」
鹿児島県警の相次ぐ不祥事を受け、県議や女性団体の呼びかけで3日、有志が「鹿児島県警の性暴力軽視・隠蔽(いんぺい)体質を問う会」を結成した。同日、鹿児島市で初めての学習会を開き、県議会に不祥事を巡る調査特別委員会(百条委員会)設置を求めることなどを確認した。 鹿児島県警、隠ぺい疑惑の署員盗撮事件で本部からの指示を記録に残さず 口頭のみで誤解生じ捜査が一時中断しても「問題ない」
学習会には約70人が参加した。発起人が警察官の逮捕事案や事件の経過を説明。会として県警に、女性を含むマイノリティーへの差別や暴力を許さない意識改革を推進するよう求めることなどを共有した。発起人の一人の柳誠子県議(県民連合)は「警察官による性犯罪が続発している。百条委員会で警察が果たす役割は何なのかを問いたい」と訴えた。 参加したいちき串木野市の主婦、二井谷友希さん(30)は「今の県警の体質では犯罪に遭っても被害を届けにくい。団結して意見することが必要」と話した。 県警では2020年以降、女子中学生へのみだらな行為、同僚女性宅侵入、13歳未満の少女への強制性交、知人女性への不同意わいせつ、複数回にわたる女性への盗撮など、計5人の警察官が性犯罪関連で逮捕され、不祥事が相次いでいる。
南日本新聞 | 鹿児島
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