コメ農家と競輪選手の二刀流! 富山黒部で稲作に励む先行名人「親父が3年前に亡くなって」
前橋競輪のミッドナイト「競輪公式投票CTC杯(F2)」は23日、初日を迎える。2レースのチャレンジ予選を走る竹田慎一(45歳・富山=94期)に話を聞いた。 選手が直前のレースを欠場していた場合、記者はその理由を聞くのが慣わしだ。落車があった場合はそれで怪我の具合が分かり、感冒ならどんな状態だったかが分かる。 竹田慎一も今月初めに別府ミッドを欠場していたので聞いてみると「田植えが忙しくて、1本欠場した。だから体調は問題ありません」と言う。 まさかの“田植え”と言うキーワードに驚き、もう少し聞かせてもらった。 「親父が3年前に亡くなり、それから1人で(農業を)やっている。広さですか? 3町だから30反、坪にすると約1万坪。田舎だから土地は安くて坪6000円。それでも売れれば、かなりの金額ですね(笑)」 ほかにも競輪選手には農業との“二足のわらじ”の選手はいて、新潟の関智晴が米作で有名だ。関は大規模農家で竹田も見学に行ったとか。 「関君のところの新潟のコシヒカリも美味しいけど、うちも黒部の高地なので、かなり美味い。色々とお米について勉強しています。北海道のゆめぴりかやななつぼし、ふっくりんこは最高級米ですね」 今は稲作名人だが、元々は先行の名人。今回の相手は新人の“岡部ジュニア”こと岡部伶音で厳しいが、見せ場は作ってくれるだろう。(町田洋一)