【山口県】起業への思い学生4人が披露 周公大と西京銀がコンテスト
山口県周南市の周南公立大学(髙田隆学長)と西京銀行(松岡健頭取)は4日、昨年9月にスタートさせた起業促進プログラム「アントレプレナー共同研究講座」の参加学生による発表会「ビジネスプランコンテスト」を、徳山駅ビル3階の交流室で開いた。 この講座は、事業所の減少が続く周南地域での起業家の輩出、地域課題を解決する新しい事業の創出を目的に両者が共同で調査、研究するもので期間は3年。同行が3千万円を拠出している。 今回のコンテストには同大経済学部の1年生1人、2年生3人がエントリー。自ら考える社会課題の解決のため、研究員である同大の講師や行員の指導を受けながら、フィールドワークや市場分析、会計知識の習得に取り組んだ。 この日の発表会には、同大や同行、地元企業の関係者ら24人が出席。4人は、暑さに強い県産米「恋の予感」を使ったおにぎり店、絶滅危惧種の保護や環境問題をテーマにしたカフェなど半年間でまとめた事業計画の内容をスクリーンで紹介し、10分間で起業の思いを訴えた。 松岡頭取や髙田学長ら審査員6人の評点で、地元の大学生と企業をつなぐ就職支援事業を考えた山根夕陽さん(20)が1位を獲得し、賞金10万円が贈られた。同講座は今後、山根さんのアイデアを具体化するための検討を進める。 山根さんは「今日の発表を自分が一番楽しめたという実感がある。大きな自信になった」と優勝を喜んだ。