山本由伸、右腕精密検査へ「感覚が悪いわけではない」「長くなるような感覚ではない」…緊急降板後一問一答
◆米大リーグ ドジャース―ロイヤルズ(15日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム) ナ・リーグ西地区首位を走るドジャースが15日(日本時間16日)、本拠地・ロイヤルズ戦で逆転負けを喫した。先発した山本由伸投手(25)は、右上腕三頭筋の張りを訴えて2回28球、1安打無失点ながら緊急降板。試合後には取材に応じ、近日中に精密検査を受けることを明かした。 山本は当初、中5日で13日(同14日)の本拠地・レンジャーズ戦で先発予定だったが、7日(同8日)の敵地・ヤンキース戦でメジャー移籍後最多となる106球を投げた疲労と右腕の張りの影響で登板日が中7日に変更。前回登板のヤンキース戦では、ジャッジら強力打線を前に7回無失点の好投を見せていたが、この日の最速は95・9マイル(約154・3キロ)と異変は明らかだった。降板後の一問一答は以下の通り。 ―2回で降板し、右腕上腕三頭筋の張りと発表されたが、違和感は試合前から感じていたか。 「今週多少感じていて、状態がすごくよくなったので登板することになったんですけど、少し気になりながらの登板だったので、投げている中で少しずつ張りが強くなっているのが分かったので、早めにコーチ陣に言って交代させてもらいました」 ―アップの段階では違和感を感じていたか。 「試合前もブルペンでも多少、少しだけ張りはありました」 ―コーチにはそれを話していたか。 「それは練習の時からコミュニケーションは取っていました」 ―張りがあった中での登板は。 「試合前の張りは全然悪くなかったので、投げながら試合の中で少しずつ違和感が大きくなったのは感じたので、投げることは出来ましたけど、先を考えると、よくないかなという判断をしました」 ―こういうことはこれまで経験したことはあるか。 「そんなにすごく感覚が悪いわけではないので、そんなかんじです」 ―前回の登板から中5日ではなく、中7日になったのは。 「それも関係あると思います」 ―レントゲン、MRIの予定は。 「それは検査すると思いますけど、本当に感覚的にはそこまで悪いものではないです」 ―前回登板でメジャー移籍後最速の98・4マイル(約158・4キロ)を計測した影響は。 「登板の後、あの試合でというよりは、そのあとの今週過ごす中で少しずつ感じていたというところです」 ―心境は。 「本当に痛めたわけではなく、張りがちょっとずつ強くなったのを感じたので、それを感じながら投げることはよくないなと判断して、コーチと相談して代わることにしたので、そこまですごく大きな問題ではないです」 ―IL入り、長期離脱の可能性は。 「そこがちょっとどんな感じか分からないですけど、感覚的にはそんな長くなるような感覚ではないと思います」 ―降板後検査は。 「トレーナーさんにチェックしてもらいました」 ―精密検査は明日以降? 「おそらく」 ―米国でのマウンド、ボールの違いの影響は。 「そこが直接関係したかは分からないですけど、シーズン中は色んな調子の時があるので、今週はちょっと張りがうまく取れなかった」 ―過去に同様の症状は。 「もちろん張りがある週もありましたし、それでも投げているときもありました」 ―右腕上腕三頭筋筋肉の部分は初めて? 「ちょっとわからないです」 ―2回降板は自分の判断? 「ずっと初回の時から『感覚どう?』というのは、言われていたので、『やめた方がいい』と思ったら伝えるという会話はしていました」 ―アップの時にやめようと思ったことは。 「そこまでの張りは全くない」 ―2回以降の方が張りが強くなった? 「少しずつそこを意識したフォームになってしまったので、それもよくないなと感じた。それで余計に少しずつ張りが出た」 ―球速が落ちたのもそれが原因? 「多少、張りへ意識があったので、それを意識したフォームになっていました」 ―試合前ブルペンでの調整法に変化は。 「ブルペンの時点で大きな張りがあったわけではないので、普通通りの調整をしました」 ―11日のブルペンでの本格的な投球練習を回避したのは。 「多少張りは感じていたので、違う日に入って試合にあわせようと思いました」 ―今後の治療方針は。 「これからだと思います」
報知新聞社