「男の子を好きだ」ということをずっと隠してきた メイクアップアーティスト・僧侶 西村宏堂
黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「黒木瞳のあさナビ」(1月22日放送)にメイクアップアーティストで僧侶の西村宏堂が出演。LGBTQ+(プラス)として生きていくことについて語った。
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「黒木瞳のあさナビ」。1月22日(月)~1月26日(金)のゲストはメイクアップアーティストで僧侶の西村宏堂。1日目は、幼少期からの成長と変化について― 黒木)西村さんは世界で活躍されているメイクアップアーティストでもあり、僧侶でもあり、そしてLGBTQ+(プラス)の当事者としても活動されています。「ハイヒールを履いた僧侶」とも呼ばれ、ニューヨーク国連本部やイェール大学をはじめ各地で講演し、本を出版するなど、さまざまな活動をされています。 西村)ありがとうございます。 黒木)ご自分が同性愛者だと自覚なさったのは、いつごろなのですか? 西村)幼稚園のときから他の男の子に興味があって、「あの子はかっこいいなあ」なんて思っていました。でも、「それを周りの人に言ってはいけない」というのは、3歳であったとしてもわかっていました。お姫様ごっこなどはするのですが、「あの子が好き」と言うことはしませんでした。 黒木)自分の心を閉じ込めていたという感じですか? 西村)そうですね。思ったことを言ったらいけないなと。 黒木)そんなに小さいときからですか? 西村)そうなのです。『セーラームーン』が好きで、ヒロインと同じように「かっこいい子は素敵だな」という感じで見ていました。 黒木)それを隠して生きづらさを感じながら、幼稚園・小・中・高と行かれたのですか? 西村)カミングアウトできるようになったのも、24歳のときでしょうか。それまでは隠していました。 黒木)お友達のなかにいても、疎外感を感じていましたか? 西村)自分が好きなものについてお話しできない。セーラームーンが好きとか、ディズニープリンセスが好きだと言ってしまうと、「なぜ、そんなのが好きなの?」などと言われてしまうかなと思って、それが怖かったです。「バレないように」という感じだったので、寂しい思いをしていました。そんなパーソナリティだからか、なかなか友だちができなくて、小学校・中学校・高校と、休み時間に誰もいない教室に私だけ1人、というときがよくありました。