「住民と話しながら進めていく」広島・宮島の高級ホテル誘致計画 建設予定地の自然公園を視察
中国放送
広島県廿日市市が宮島で検討している高級ホテルの誘致について、地元住民の代表や廿日市市の副市長などが、建設予定地である包ヶ浦自然公園を視察しました。 【写真を見る】「住民と話しながら進めていく」広島・宮島の高級ホテル誘致計画 建設予定地の自然公園を視察 視察したのは、廿日市市が高級ホテルの誘致を検討している包ヶ浦自然公園の活用策を検討する協議会メンバー8人です。協議会としては初めての視察となります。 参加者 「住民が来たときはどういう経路で来る? あっちから来れる」 19日は、一般に開放される散策ルートを確認し、絶滅希少種が生息するエリアなどを視察しました。包ヶ浦の自然が壊れるなどとホテル誘致に反対する地元住民も多く、廿日市市は宿泊施設のエリアを縮小する見直し案を提示しています。 宮島観光協会 中村靖富満 会長 「このすばらしい公園を多くのみなさまに利用していただいて、にぎわいが戻るようにこの協議会で議論を進めていかなくちゃいけないなというふうに思いました」 宮島町商工会 松本誠 会長 「できるだけこの自然を守っていきたい。しかしながら商工会としては、もっとこの地区が盛り上がっていくようにしなければいけないというのも考えなければいけないという、間にはさまれておりますが、うまい具合に調整して進めていきたいと考えております」 また、岸田総理は19日、2031年までに全国35の全ての国立公園について「世界水準のナショナルパーク化を実現すべく、民間活用による事業を実施してほしい」と関係閣僚に指示しました。 廿日市市 村上雅信 副市長 「国の流れはそういう流れだということで、ただ、それぞれの事情が各自治体、それぞれの地域にありますので、廿日市は廿日市なりに地元と話をしながら進めている状況」 廿日市市では、観光協会や商工会のメンバーなど地元の意見を聞き取り、今後の協議会に反映させたいとしています。
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