岡田彰布氏、CS敗退後に入院していた 体重は76kg→68kg激やせ…たばこ「今は吸いたくない」
ABC『newsおかえり』で退任後初のテレビ出演
プロ野球阪神前監督の岡田彰布氏が16日、ABC『newsおかえり』(月~金曜午後3時40分)に生出演。退任後、テレビ初出演で、昨年、38年ぶりの日本一に導くなど手腕を発揮した2年間の第2次政権を振り返った。 【写真】退任後には76kg→68kg激やせ…CS敗退後の岡田監督の姿 拍手と花束で迎えられた岡田氏は「今はゆっくりしてます」と穏やかな表情で話した後、10月のクライマックスシリーズ(CS)後に入院していたことを明かした。76キロの体重が一時68キロまで落ちたと告白したが、「昨日計ったら、75キロぐらいで」と回復したと報告。今季終盤からたばこを吸っておらず「吸えなくなったですね」と打ち明けた。「今は吸いたくないですね」と言い、結果的に「よく食べるようになったですね」と元気そうに話した。 優勝パレード、「アレ」が昨年の流行語大賞の年間大賞に輝いたことなどを含めたVTRが流れた後、2年間についての思いを聞かれた。 「最後と思って(やった)。年齢的(現在67歳)にもね。区切りが最初から2年という契約だったんですけど。解説とかスタンドから見てるときに”もうちょっとできるんじゃないか”とか、そんな弱いチームじゃないしね。“何か変えると勝てるんじゃないか”とか、そういうことばっかり思ったんですけど」と就任前に触れつつ、「1年目にね、ホントまさかね、まさか言うとおかしいか。日本一になってしまうと、その上がないんで。2年目はちょっとしんどかったですけど。でも、何とか常勝チームというか、ある程度毎年勝てる、そのぐらいのチームにはなったかなっていうのはありますね」と手応えを口にした。 昨年の日本一について、MCを務める同局・横山太一アナウンサーから「ここまでの結果を求めてはなかった?」と聞かれ、「優勝争いするっていうか、その感じはあったですけどね。1年目はうまいこといってというか、相手が弱かったんかも(というのが)あるかもわからないけど」と”岡田節”を披露した。“2年間で最も印象に残るシーン”には「やっぱりリーグ優勝ですね」と18年ぶりの歓喜を挙げた。 惜しくも2位に終わった今季については「1年目が何もかもうまく行った印象があるんですけど、やってみてそんな力の差はないんですよね。ほかの球団も。“苦労はするだろう。でも、最後まで優勝争いはするだろう”っていう、そういうのがあったんで。何勝じゃなしに、最後は一つでも上にいてるっていうかね、そういう2年目のスタートでしたね」と振り返り、頑張った選手には才木浩人投手を挙げた。 後任の藤川球児新監督が指揮を執る来季は優勝できるかを二択で質問され、「〇」と回答。岡田氏は「初めてなんでわかんないと思うけど、やっぱり選手を信じて、ある程度、選手の力を発揮できるような態勢に持って行けば、優勝できる戦力はあると思うし」と話した上で、「初めてなんでね、まず開幕ダッシュが必要」「あんまり打つ方は期待しない方がいいと思うね。いつか打ってくれると思って辛抱してる方がいいね」と金言を授けた。 大阪出身で幼稚園時代からの虎党の岡田氏。ファンから、ドラフト1位で早大から入団し、選手としても監督としても日本一を経験した阪神球団への思いを質問された。6球団の指名の末、阪神が交渉権を獲得したドラフト当時の心境を横山アナから聞かれると「おふくろとかは一人っ子だったんで関西に帰ってきてほしいいうのがあったんだけど。ファンだったけど、野球やるには一番イヤなとこに当たったなと。サード、ホームラン王獲ったカケさん(掛布雅之氏)おったから。ほかの球団はみんなサード空けて待っててくれてたんだけど、阪神だけが詰まってたわね、サード。それもホームラン王ですよ」と意外なエピソードを披露。 さらに、「オレが聞いたんは、ゴルフしてて、(内野手だった)真弓(明信)さんがオレが阪神になった時点で(動揺して)速攻OB打ったって聞いたね」と話して笑わせた。 今年の漢字は「残」としたため、「残念っていう意味もあるね。2年目、ちょっとやり残したいうのもあるし。その辺のちょっとですね」と発言。横山アナから「シーズンが終わって2か月ぐらい経ちますけれど、まだ悔しさというものも残っているということですね」と問われ、「あります、あります」と即答。「簡単に負けてる方があんまり悔しくなかったけどね」と勝負師の顔を見せた。最後に球場に足を運んでくれたファンに感謝した。
ENCOUNT編集部