川﨑宗則氏が語る知られざるメジャーリーガーの”金銭事情”と”ビジネス意識”「ロッカーが歌詞の書かれた紙で埋まっていて」
今オフは大谷翔平、山本由伸が結んだドジャースとの長期契約が話題を呼ぶなど、多くの日本人選手の活躍もあり、メジャーリーグへの関心がさらに高まってきている。 【動画】思わず「ウソでしょ?」と仰天 同僚妻への大谷翔平のポルシェプレゼントシーン とはいえ、日本の「野球」とアメリカの「ベースボール」では、時に考え方の違いが生じることもある。 かつてプロ野球とメジャーリーグ双方のプレー経験をもつ川﨑宗則氏は田中大貴氏のYouTubeチャンネル「アスリートチャンネル」に出演し、それぞれのお金に関する「考え方」について語った。 川﨑氏いわく、双方ではまず「お金の運用」の仕方が全く違うという。 アメリカでは当たり前のチップ文化だが、同氏が渡米してまずはじめに驚いたのは、球団から小切手を受け取り、そこに都度金額を記載してチップがわりに渡すこと。 一方、日本ではお世話になったスタッフや裏方へお礼をする際、金銭をそのまま手渡すことは滅多になく、物に還元してプレゼントとして贈ることが主流だ。 ここにまず双方の差があったといい、アメリカでのお金の使い方や回し方により、自らのビジネスの確立という点も含めて学びになったという。 そして、その「ビジネス」という点でも大きく驚いたことがあるという。 「日本のプロ野球選手たちって、本当は経営者のはずなのに、そういうことは学ばず、野球の技術的なことばかりやっている」 つまりは、プロ野球選手=個人事業主であるという意識の違いだ。 メジャーでは移動中や試合前のロッカールームにおいて、自らが経営する会社の売上や不動産の運用など、ビジネスに時間を割く選手が多かったという。 中には、現役でプレーをしながら歌手をめざす者もいたそうで、「自分のロッカーが、歌詞を書いた紙で埋まってました。歌詞が降りてきたらすぐ書き留めていたんですよね」とも明かした。 プロ野球選手であれど、野球は人生の一部であり、それを楽しんでいる。自分の好きなことを楽しむ、それがアメリカ精神であり、自分の中の大きな学びとなったと振り返った。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]