松本人志報道で気を吐く『ミヤネ屋』それでも“独自取材”しないテレビ・新聞「大マスコミの忖度ぶり」
『ダウンタウン』松本人志をめぐり、メディア各社が腐心している。 昨年暮れに『週刊文春』が松本の性的強要疑惑を報道。松本はただちに法的措置を宣言し、文春を発行する文藝春秋などを相手どり、5億5000万円の損害賠償を求めて提訴。自身も裁判に集中するため、1月8日から芸能活動を休止した。 【画像】すごい…!松本人志 乱痴気不倫飲み会「衝撃のウマ乗り」内部写真…! 「松本さんはテレビ業界から事実上、姿を消しました。活動休止に伴いテレビ各局はてんやわんやの騒ぎでしたが、代役の芸人や今後の編成がまとまり、ようやく通常モードに戻りつつあります」(テレビ局関係者) 松本vs文春の第1回口頭弁論は3月28日に東京地裁で開かれることが決まった。 ただ、盛り上がりで言うと、イマイチ。テレビや新聞は通り一遍の報道しかせず、裁判の見立てについては弁護士やコメンテーター任せとなっている。 唯一、気を吐いているのは『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)で、15日放送回では文春最新号を取り上げ 《松本が売れるまでと、その時々の女性関係を40年以上前の証言などを使い報道》 と記事の要旨を紹介。「“システム”『文春』が指摘する共通点」というタイトルで4つの項目にまとめ、1つ目は「直前まで飲み会の場所がホテルの部屋であることを女性に告げない」、2つ目は「松本が参加すると知らせない」、3つ目は「飲み会の最中は携帯電話を没収、または利用を禁止」、4つ目は「飲み会の終盤、何らかの『ゲーム』を行い1人の女性を寝室に残し、他の参加者は退散」と箇条書きにした。 「ミヤネ屋は旧統一教会の問題でも他局が及び腰のなか、イケイケで放送していたことで知られています。視聴者の関心事に向き合うというスタンスで、今回も松本さんの問題に時間をかけている印象。ただ、自社による独自取材までには至っていません」(ワイドショー関係者) これは吉本興業と日頃から付き合いのあるスポーツ紙各社も同じで、文春の後追い報道こそすれど、自前で新たな被害女性を探したりするような動きは一切ない。昨年の故ジャニー喜多川氏の性加害報道の時にも見られた動きだが、報道各社の及び腰は目に余る。 「結局は忖度が抜け切れていないんですよね。旧ジャニーズ問題の時も、被害者が次々と名乗り出るさなか、当時の広報担当者に電話して『軽く触れていいですか?』とお伺いを立てていましたからね。 結局その広報担当者は一連の騒動で事務所を離れましたが……。今回の松本さんの騒動でも、吉本側の顔色をうかがっている社がほとんどです」(スポーツ紙記者) 松本が即座に法的措置を宣言したことで、下手に書き飛ばせない状況が生まれたことも理由にあろう。ただ、それ以前に社内では 「うちも独自で取材しましょう」 という声すら上がらないという。 「吉本はお笑いの事務所だけあって、報道に対して多少寛大な部分はあるが、松本さんに対してだけは違う。報道が正しいか、正しくないか以前に、松本さんが怒っているかどうかが重要。 機嫌を損ねるようなことがあれば、担当者がすぐに抗議電話を入れてきた。そうした記憶があるので、今回のケースも“他人のふんどし”で相撲をとるだけなのです」(同・スポーツ紙記者) 結果、テレビや一部をのぞくスポーツ紙の“独自調査”は行われていない。中には 「いずれ松本さんは復帰するから」 「吉本は大きい事務所だから穏便業務で」 と言い切る者もいる。 「吉本側は所属芸人に『余計なことは言うな』と通達していない。メディアに対しても、一部の吉本社員が難クセをつけてくるだけで、大っぴらに『報じるな』と圧力をかけるようなことはしていない」 とはお笑い関係者。にもかかわらず、身動きが取れないメディアは一体何に怯えているのか――。
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