トラックやバス事業者 労基法など法令違反85.9% 3年間では減少傾向 「労働時間」が最多 北海道労働局
北海道労働局は11日、去年の北海道内のトラックやバスなどの自動車運転者を使用する事業場の監督指導状況を発表しました。このうち、85.9%となる165の事業場で法令違反が確認されました。 北海道労働局は去年トラックやバスタクシーなどを使用する192の事業場を対象に監督指導を行いました。その結果、トラック事業場では84.9%にあたる141事業場で労働基準法などの法令違反が確認されました。バス事業場ではおよそ9割にあたる10の事業場で、タクシー等事業場では92.9%にあたる13の事業場で法令違反が確認されました。 法令違反で最も多かったのは労働時間に関することで96件、次いで割増賃金に関することが49件、労働状況の把握に関することが20件と続きました。 全体の違反件数はここ3年間ではバス事業場を除き減少傾向にあります。北海道労働局によりますと、2024年問題などが広く周知・啓発されたことで運送業界だけでなく荷主企業も含め全体の意識が高くなり減少したのではないかということです。 引き続き荷待ち時間や荷役時間の削減など荷主を含め物流事業者の理解と協力をお願いしたいとしています。
HTB北海道ニュース