白タク行為疑い、中国籍34歳逮捕 「友達の友達乗せただけ」と否認
訪日中国人客を相手に無許可のタクシー営業(白タク行為)をしたとして、神奈川県警交通捜査課は12日、中国籍の自称修理販売業、趙偉竜容疑者(34)=東京都足立区扇1=を道路運送法違反(有償運送)容疑で現行犯逮捕した。「友達の友達を乗せて運転していただけ。お金はもらっていない」と容疑を否認している。 逮捕容疑は同日午後0時5分ごろ、鎌倉市小町1の県道で国の許可を得ずに、中国人客6人を自家用車のミニバンに乗せ、約340メートル先まで有償で送ったとしている。同課によると、客は東京都内から江の島に行く途中だったと説明している。日本円で約4万2000円を電子決済で先払いしたという。 現場は鶴岡八幡宮などがある観光地。周辺で「白タク行為が横行している」との情報に基づき、同課と鎌倉署などが一斉取り締まりを実施していた。県内の白タク行為による逮捕者は2023年は1人だったが、インバウンド(訪日客)増に伴い、24年は12人に増えた。【矢野大輝】