「イライラする」...メーガン妃の「ファッションの矛盾」とは?
<1年前、Netflixのドキュメンタリー『ハリー&メーガン』で王室時代は色のある服を着ることができなかったと訴えたメーガン妃。しかし、なぜ今も「ニュートラルな色」の服を着続けているのか?>
自分よりも高位の「シニアロイヤル」を霞ませることがないようにニュートラルな色の服を着ることを余儀なくされたと主張してきたメーガン妃だが、2023年のファッションは矛盾すると本誌のポッドキャスト「The Royal Report」で本誌王室担当特派員のジャック・ロイストンが王室ファッション専門家と議論した。 【画像】2023年のメーガン妃の公の場での「ニュートラルな色の服」9着 をすべて見る メーガン妃が服装の色について語ったのは2022年に公開された、ヘンリー王子との共同制作したNetflixのドキュメンタリー『ハリー&メーガン』だ。その中でイギリス王室時代には「色のある服をめったに着ることはなかった」と述べ、「決して[他の王族よりも]目立ったり、羽目を外すことはしたくなかった」と語っている。 しかし、王室を離脱してから3年後の今もメーガン妃はこれらのニュートラルな色を着用するのをやめず、色を取り入れてはいない。王室ファッション専門家のミランダ・ホルダーは本誌のポストキャットで過去1年間のメーガン妃のファッションについて次のように述べている。 「メーガン妃について最初に述べたいことは、ほぼ一年中ニュートラルな色の服を着ているということです。Netflixのドキュメンタリーでは他の王族よりも目立たないようにニュートラルな色を着ていると声を大にして述べていましたが...」 それに対して本誌のロイストン記者は次のように述べた。 「王室の他のメンバーを霞ませてしまうことを恐れて、ニュートラルな色の服を着用したと示唆しました。つまり、本当の自分を閉じ込めていたということですよね」 それに対してホルダーは次のように述べた。 「[メーガン妃が]王室のしがらみから解放され、色とりどりの服を着て自分自身を表現すると思われていました。(略)非常に興味深いことに、実際には今年[2023年]は色のある服をほとんど着ていません」 ヘンリー王子との交際が公になった2016年秋以来、メーガン妃のファッションは常にファッション業界でも話題になり、そのスタイルやブランドがメディアで報じられてきた。 2021年、メディアとの訴訟の中で王室補佐官とのやりとりが開示され、メーガン妃はファッションを自分で決めていることに誇りをもっていたことが明らかになっている。 「『スタイリスト』という言葉に私がどれだけイライラするかわかるでしょう」という言葉には、ファッションだけは自分でコントロールするという強い意志がみられる。 しかし、ドキュメンタリー『ハリー&メーガン』では、王室での生活に合わせるために本来の自分のファッションスタイルが抑圧されていたことを示唆している。 「私がイギリスにいたときに、色のある服をほとんど着ることはありませんでした。(略)私の理解では、女王陛下と同じ色を着用することはできず、また、自分より位の高い王室メンバーと同じ色の服を着用すべきではありません。(略)ですから、『彼女たちがおそらく着ないであろう色はどれだろう?』というようにキャメル、ベージュ、白と落ち着いたトーンの服が多かったのです。それは王室に溶け込むためでもありました。つまり、目立ちたくなかったということです」 これらの「ニュートラルな色」は自身の好みではなかったとのメーガン妃の弁だが、ホルダーは次のように述べる。 「ファッションにおいて、自分に最も似合う色を知ることは重要です。メーガン妃は濃く、深い色がお似合いですが、白もとても似合います。今年(2023年)は黒や白をよく着てましたが、それはよく似合っていることをご自身がよく理解しているからでしょう。本当は深いエメラルドグリーン、サファイアブルー、ピンク、ロイヤルパープルなど宝石のような色も素晴らしく映えると思うのですが、それらの色はあまり見られませんでしたね」
ジェームズ・クロフォード=スミス