自民党前職の完勝で終わった衆院選熊本選挙区。しかし、その顔は晴れやかではありません。 金子恭之さん 「今回は政治と金一色になって政策本位の選挙ができなかったということが非常に残念に思っています」 木原稔さん 「木原さんは応援するけれども、なかなか今度の自民党は厳しいなという声もあったのは確かです」 西野太亮さん 「勝ったから、良かった良かった、当選したから良かった良かった、ということではなく、自民公明の過半数割れで県内各党関係者の動きも慌ただしくなっています」 　熊本2区で2回目の当選を果たした自民党・前職の西野太亮さんは28日朝、有権者へ当選を報告しました。 西野太亮さん 「全国的には、自民党に対して大変な逆風、大変なご批判を受ける中での選挙戦でございました」 　完勝しながらも、自民党への逆風を感じたと話します。 西野太亮さん 「政治とカネ、政治資金の不記載の問題、これに対する不信感、ご批判というのは、根深いものがあったということだと思います。なんで自民党を応援しなくちゃいけないんだ、自民党を出てください、そういったご意見はSNSでも、直接、私にご意見いただいたところもあります」 　影響は投票率にも及んだと受け止めています。県内の投票率は前回を4.34ポイント下回る52.06%で、過去2番目に低い結果となりました。 西野太亮さん 「今回はお灸を据えてやろう。あるいは西野にも自民党にも入れたくないと、棄権される方が多かったという印象がある。ですので、熊本にも、当然影響はあったと思います」 　自民党県連の前川收会長は次のように話しています。 前川收会長 「原因は不記載の問題を含めた政治とカネの争点化、そのことは批判として真摯に受け止めなければならない」 　執行部の責任についての質問には― 「今それを声高に言う必要はないと私は思います。我々自民党として、この難局を一緒にみんな乗り切る、挙党一致を構築するのが大事だと思っています」